部屋の鍵を受け取っても、それだけでは生活は始まりません。電気・ガス・水道が使えるようにする手続きが残っています。
3つのうち、ガスだけが特別です。電気と水道は申し込んでおけば当日から使えることが多い一方、ガスは係員が来て開栓する作業が必要で、立ち会いが欠かせません。ここを知らずに入居日を迎えると、お湯が出ない夜を過ごすことになります。
この記事では、3つの手続きの違いと逆算のスケジュール、そして外国籍の方がつまずきやすいポイントを整理します。
この記事でわかること
- 結論|ガスだけが特別です
- 3つの手続きの違い
- いつ申し込むか|逆算スケジュール
- 申し込みに必要な情報
- ガス開栓の当日に何が起きるか
- 外国籍の方がつまずきやすい5つのポイント
- まとめて任せるという選択肢
- よくあるご質問
先に押さえるべきことは一つです。ガスの開栓には立ち会いが必要で、予約が要ります。
電気と水道は、事前に使用開始の申し込みをしておけば、入居当日に自分でブレーカーを上げたり元栓を開けたりすれば使えるのが一般的です。立ち会いは必要ありません。
ところがガスは違います。ガス会社の係員が実際に部屋へ来て、開栓の作業と安全の確認を行います。その場に人がいなければ作業ができません。予約が埋まっていれば入居日には間に合いません。
給湯器がガスの物件では、お湯が出ません。つまりお風呂に入れず、冬場は洗い物も冷水になります。コンロがガスであれば調理もできません。1日か2日のことでも、来日直後の方にとっては相当な負担です。
| 電気 | ガス | 水道 | |
|---|---|---|---|
| 申し込み先 | 契約する電力会社 | その物件のガス会社 | 市町村の水道局など |
| 申し込みの目安 | 入居の1〜2週間前 | 入居の1〜2週間前 (予約は早いほどよい) |
入居の3〜4日前まで |
| 当日の立ち会い | 不要 | 必要 | 不要 |
| 使えるようになるまで | ブレーカーを上げれば使える | 開栓作業の完了後 | 元栓を開ければ使える |
期日は会社や自治体によって異なり、変更されることもあります。実際の手続きの際は、各社・各自治体の公式サイトで最新の案内をご確認ください。
電気は小売の自由化により契約先を選べますが、ガスは物件ごとに供給する会社が決まっている場合があります。都市ガスかプロパンガス(LPガス)かによっても手続き先が変わります。どちらなのかは、契約時に管理会社か不動産会社に確認してください。プロパンと都市ガスでは料金の水準も異なります。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 入居の2週間前 | ガス会社を確認し、開栓の予約を入れる。最優先 |
| 入居の1〜2週間前 | 電気の使用開始を申し込む |
| 入居の3〜4日前 | 水道の使用開始を届け出る |
| 入居当日 | ブレーカーを上げる/水道の元栓を開ける/ガスの立ち会い |
ガスの予約から手をつけてください。開栓作業には立ち会いが必須のため、遅くとも入居の1週間前までには予約を入れておきたいところです。3月から4月の繁忙期は予約が埋まりやすく、1週間前では希望日が取れないこともあります。この時期の入居であれば、10日ほど前から動くのが安全です。
手元にそろえてから連絡すると、一度で終わります。
・使用を開始したい日
・契約者の氏名(社宅の場合、会社名義か個人名義かを先に確認)
・連絡が取れる電話番号
・支払い方法(口座振替、クレジットカード、払込票など)
・ガスの場合は、立ち会いができる日時の候補
とくに部屋番号の抜けは実際によくあるミスです。同じ建物に複数の部屋があると、どの部屋の手続きか特定できず、開栓が別の日に延びることがあります。
身構える必要はありません。作業自体は10分程度で終わります。
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 係員が来て、ガスメーターの栓を開ける |
| 2 | ガス漏れがないか点検する |
| 3 | コンロや給湯器で点火テストを行う |
| 4 | 使い方と、地震のときの対応について説明を受ける |
4番目の説明は聞き流さないでください。地震のあとにガスが自動で止まる仕組み(マイコンメーター)と、その復帰のしかたを教えてもらえます。日本で暮らすうえで知っておくべき内容です。
なお、立ち会いは本人でなくても代理の方で構いません。会社のご担当者や、日本語が分かる方に同席していただくと確実です。ガス機器が搬入前でも点火テストは可能な場合がありますが、安全確認のためには機器がそろっている状態が望ましいとされています。
入居に伴うライフラインの手配もまとめてご相談いただけます
手順そのものより、ここで止まることのほうが多いのが実情です。
① 申し込みが日本語のみのことがある
電話もWebフォームも日本語で進むのが一般的です。来日直後で日本語に不安がある段階では、ここが最初の壁になります。会社のご担当者や、日本語が分かる方に同席してもらうのが現実的です。
② 支払い方法を決められない
口座振替やクレジットカード払いを選ぶには、銀行口座やカードが必要です。来日直後はどちらも持っていないことが多く、ここで手続きが止まります。払込票やコンビニ払いに対応しているかを、申し込みの段階で確認してください。
③ 立ち会いの時間に部屋にいられない
ガスの開栓は平日の日中に設定されがちです。仕事が始まっていると、本人が在宅できません。入社日と入居日が近い場合、この調整が抜けやすくなります。代理での立ち会いを前提に組むのが確実です。
④ 契約の名義があいまいなまま進む
社宅の場合、電気やガスの契約者を会社にするのか本人にするのかで、請求先と精算方法が変わります。入居前に決めておかないと、退去時に精算でもめます。
⑤ 説明された内容が理解できないまま終わる
開栓時の安全説明は、日本語で行われます。地震時の復帰方法など、いざというときに必要な知識が伝わらないまま終わってしまうことがあります。
1人分であれば、手順どおり進めれば済む話です。しかし複数名を同時に受け入れる時期には、部屋ごとにガス会社を調べ、予約を取り、立ち会いの人員を割り当てる、という作業が積み上がります。担当者の負担は想像以上です。
不動産のイブキでは、社宅の物件手配とあわせてライフラインの取次を承っています。物件が決まった時点でそのまま手続きに進めるため、担当者が業者ごとに連絡を取る必要がありません。中古家電の手配・設置もあわせてお引き受けできますので、入居日に生活が始められる状態までまとめてご相談いただけます。
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この記事のまとめ
電気・ガス・水道のうち、ガスだけが立ち会いを必要とします。開栓の予約から手をつけてください。
目安として、電気とガスは入居の1〜2週間前、水道は3〜4日前までに申し込みます。3月から4月はガスの予約が埋まりやすいため、10日ほど前から動くのが安全です。
申し込みには、建物名と部屋番号まで正確な住所、使用開始日、契約者名、支払い方法が必要です。部屋番号の抜けは実際によくあるミスです。
外国籍の方の場合、日本語での申し込み、支払い方法の選択、立ち会いの在宅、契約名義、安全説明の理解、この5点でつまずきやすくなります。代理での立ち会いを前提に組むと確実です。
期日や手続きの方法は会社・自治体によって異なり、変更されることもあります。実際の手続きの際は、各社・各自治体の最新の案内をご確認ください。
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