北海道で最初の鉄道が敷かれたのは、小樽市でした。内陸で掘った石炭を運び、この港で船に積み替える。そのための線路です。倉庫が並び、運河が掘られ、街は急速に大きくなりました。海に向かって開け、三方を山に囲まれた、坂の多い街です。
この街でお部屋をお探しの方へ。日本に保証人がいなくとも、賃貸の契約は結べます。以下では、そのための方法と審査で見られる点、そして運河のそばから銭函までの住まいの違いをご案内します。
お伝えする内容
- 保証を専門に扱う会社について
- 保証人なしで部屋を借りる三通りの方法
- 審査で見られる4つの観点
- 小樽市で暮らす——運河と坂のまち
- ご相談の多い質問
日本の賃貸には、借主のほかにもう一人、責任を負う人を用意させるという習わしがあります。家賃が止まったときの備えです。ただ、この国に来て日の浅い方に、その一人を差し出せというのは無理な相談でしょう。そこで生まれたのが、その役目そのものを売る会社という発想でした。
所定の額を支払えば、会社が貸主に対して支払いを保証します。人づきあいの深さで住まいが決まる時代は終わったといえます。観光や食品の現場に人が集まり続けるこの街でも、この方式は当たり前に使われています。
保証人が用意できない。そこから契約に至る方法は、三通りに整理できます。
ひとつ目は、保証を扱う会社に費用を払って任せること。この国に親族がいない状態でも、これで話は成立します。
ふたつ目は、勤務先に契約してもらうこと。会社が住まいを借りて従業員に使わせる形であれば、住む方が保証の話に立ち入る必要はありません。
みっつ目は、書類を早めにまとめておくこと。在留資格を示す書面、勤務を示す書面、収入を示す書面。この三つで審査は通ります。
審査でひっかかる箇所は、次の4つのどれかです。事前に確認しておきましょう。
| 観点 | できる備え |
|---|---|
| 家賃と収入のつり合い | 手取りの3割ほどを上限とみて、その中から探す |
| 在留資格と期限 | 在留カードの満了日を控え、更新の予定も申し添える |
| 書類の過不足 | 在留・勤務・収入の証明を、写しとあわせて一式にする |
| 緊急時の連絡先 | 職場の方に事情を伝え、名前を書く承諾をいただく |
小樽市でのお部屋探し、ご相談をお待ちしております。
1880年、この街に線路が敷かれました。北海道で最初の鉄道です。目的は石炭でした。内陸の山から掘り出した石を運び、港で船に積み替える。その中継地としてこの街は選ばれたのです。船が増えれば荷を置く場所が要ります。海沿いには石を積んだ倉庫が次々と建ち、荷を運ぶための水路が掘られました。それが今も残る運河です。もう一つの柱がニシンでした。海が銀色に染まるほど魚が寄せた時代、本州から出稼ぎの漁師が押し寄せ、各地から移り住んだ人々が混ざり合って街ができあがりました。1920年には人口で札幌を上回り、当時は本州の代表的な商港と肩を並べる存在と見なされていました。ガラスの工芸が根づいたのも、この歴史の副産物です。もともとは街灯に使う石油ランプと、漁の網を浮かせるための玉を作っていた。その技術が、いまの色ガラスの器やアクセサリーにつながっています。
| 地区 | 街のなりたち |
|---|---|
| 小樽駅周辺・色内 | 運河と歴史ある建物が並ぶ中心部 |
| 南小樽・入船 | 坂の途中の住宅地。落ち着いた雰囲気 |
| 手宮・高島 | 港の北側。漁と加工に関わる一帯 |
| 築港・朝里 | 大型の商業施設がある東寄りの地区 |
| 銭函 | 市の東端。札幌に最も近く平坦 |
住まいを決めるうえで、この街には二つの軸があります。一つは坂です。海に面した細長い市街地の背後に山が迫っているため、少し内側へ入るとすぐ勾配が始まります。眺めのよい住まいは、たいてい坂の上にあります。夏は問題ありませんが、冬は路面が凍り、徒歩でも自動車でも神経を使うことになります。もう一つの軸は札幌との距離です。市の東寄りにある地区からは、鉄道で札幌の中心まで三十分ほど。銭函や朝里に住んで隣の大都市へ通う方は少なくありません。こちらの地区は比較的平坦で、坂の負担も軽くて済みます。家賃の水準は札幌市内よりはっきり低く、海の見える部屋がその予算で見つかることもあります。海沿いは風が強く、雪の量も多い土地です。窓の造りと暖房の設備は、内見のときに必ず確かめてください。
| 主な駅 | 移動のしやすさ |
|---|---|
| 小樽駅 | 市の中心。運河や商店街まで歩ける |
| 南小樽駅 | 住宅地と商業施設の中間。坂が近い |
| 小樽築港駅 | 大型店に隣接。買い物に便利 |
| 朝里駅 | 海沿いの住宅地。札幌方面へ出やすい |
| 銭函駅 | 市の東端。札幌まで最短で通える |
働き口の中心は、いまや観光です。運河のそばには宿泊施設が並び、飲食店と物販の店が軒を連ねています。客室の整備、調理、接客、店頭での販売。人を迎える仕事は年間を通じて求人が出ており、季節によって忙しさが大きく変わります。次に多いのが食品をつくる仕事です。水揚げされた魚介を加工する工場、菓子をつくる工場、酒を醸す蔵。この街は食べ物と飲み物の製造が盛んで、工場での勤務を希望する方の受け皿になっています。ガラスの工房で職人の道を選ぶ方もいます。住宅地が広く高齢の住民も多いため、介護の現場は常に人手を求めています。そして、札幌まで三十分という条件があるので、住まいをこの街に置いて職場を隣の大都市に求めるという選び方も十分に成り立ちます。
| 拠点に向く地区 | 相性のよい働き方 |
|---|---|
| 小樽駅周辺・色内 | 宿泊や飲食、物販の仕事に就く方 |
| 手宮・高島 | 水産の加工場で働く方 |
| 南小樽・入船 | 介護の職場に通う方、静かな環境を望む方 |
| 築港・朝里 | ご家族での入居、商業施設に勤める方 |
| 銭函 | 札幌の職場へ通う方 |
小樽市でのお部屋探しをお手伝いします
おひとりでのご入居、ご家族での転居、そして企業様が従業員のために複数戸をご準備になる場合。いずれのご依頼も承ります。まだ検討を始めたばかりという段階のお問い合わせでも構いません。ご相談に料金はかかりません。お勤め先の場所、勤務の時間帯、坂のある地区でも差し支えないかどうか、そしてご予算。この四点をお知らせいただければ、具体的な候補をご用意いたします。
0120-337-900不動産のイブキ(伊吹株式会社)/名古屋市西区庄内通3丁目9-4/国土交通大臣(1)第10691号
まとめ
小樽市は、北海道の鉄道がここから始まり、石炭と魚で栄えた港町です。倉庫と運河の景観が残り、漁具から生まれたガラスの工芸が受け継がれています。人を迎える仕事、食べ物をつくる仕事、そして札幌へ通うという選択。坂の多さという癖はありますが、それを織り込んで住まいを選べば、暮らしやすい街です。
保証人がいないことは、住まいを持てない理由になりません。保証を扱う会社と、そろえておいた書類。この二つで契約は成立します。港とともに歩んできたこの街での暮らしを、私どもがお手伝いいたします。
企業のご担当者様へ
従業員の方の着任に合わせた住居の準備と、複数名分の契約手続きの取りまとめ。この作業を私どもが代わって進めます。物件を探す段階から契約の締結、入居後に生じた困りごとまで、担当者が一貫して受け持ちます。宿泊施設や飲食の現場のように繁忙期の人員が動く職場、食品の工場で交替の勤務がある職場についても、住まいの手配を数多く手がけてまいりました。介護の分野を含め、業種を問わずご相談ください。





