「生活保護でも市営住宅に申し込める?」
「単身だと申し込めないと聞いたけど本当?」
「市営住宅と民間の賃貸、どちらがいいの?」
結論からお伝えします。名古屋市の市営住宅は、生活保護を受給していても申し込めます。それどころか、生活保護受給者は単身でも申し込める資格として、募集の案内に明記されています。通常、公営住宅は同居する親族がいることが前提ですが、生活保護受給者はその例外にあたります。
ただし、申し込めることと入居できることは別です。市営住宅には募集の時期があり、人気の住宅では抽選になります。待っている間の住まいをどうするかという問題もあります。この記事では、申し込みの条件と、民間の賃貸との使い分けを整理します。
📋 この記事でわかること
- 生活保護受給者は単身でも申し込める
- そのほかの申込資格
- 家賃はいくらになるのか
- 保証人は必要か
- 申し込みから入居までの流れ
- 市営住宅と民間賃貸の使い分け
- よくある疑問Q&A
市営住宅は本来、同居する親族がいる世帯を対象にした制度です。単身での申し込みには制限があります。
ところが名古屋市の募集案内では、生活保護法の規定により保護を受けている方が、単身で申し込める資格の一つとして挙げられています。満60歳以上の方、身体障害者手帳1〜4級の方、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方などと並んで、単身世帯向けの募集住宅に申し込めるとされています。
👤 単身で申し込める方の例
| 生活保護受給者 | 生活保護法の規定により保護を受けている方 |
| 高齢者 | 満60歳以上の方 |
| 障害のある方 | 身体障害1〜4級、精神障害者保健福祉手帳所持、愛護手帳・療育手帳1〜4度など |
| 難病の方 | 障害福祉サービス、地域相談支援、特定医療費のいずれかを受給している方 |
| DV被害者 | 保護を受けた後、または保護命令の決定から5年を経過していない方 |
| その他 | 海外からの引揚者、ハンセン病療養所入所者等、中国残留邦人等の支援給付を受けている方など |
単身かどうかとは別に、市営住宅そのものの申込資格があります。
| 住所・勤務地 | 名古屋市内に住んでいるか、市内に勤務先があることが求められます |
|---|---|
| 収入 | 定められた基準以下であること。生活保護を受給している場合、この点で問題になることはまずありません |
| 住宅に困っていること | 現に住宅に困窮していることが要件です |
| 税の滞納がないこと | 市税の滞納がないことが求められます |
| 暴力団員でないこと | 申込者および同居しようとする方について |
市営住宅の家賃は、民間の賃貸とはまったく違う決まり方をします。
| 決まり方 | 入居者の収入、住宅の場所・規模・築年数・設備などをもとに算定されます。同じ住宅でも、世帯によって家賃が違います |
|---|---|
| 収入が低い場合 | 収入に応じて家賃が決まるため、収入の少ない世帯ほど家賃は低くなります |
| 収入申告 | 毎年、収入申告書の提出が必要です。これにもとづいて翌年度の家賃が決まります |
| 住宅扶助との関係 | 家賃が住宅扶助の上限(名古屋市の単身であれば37,000円)以内であれば、住宅扶助の対象になります |
| 共益費・駐車場 | 家賃とは別にかかります。共益費は自治会で徴収されることもあります |
📄 名古屋市の市営住宅
| 保証人 | 令和2年4月1日以降の入居については不要になりました |
| 代わりに必要なもの | 緊急連絡先となる方1名の届出 |
| 望ましい条件 | できるだけ親族の方で、名古屋市内または近郊にお住まいの方 |
| どんなときに連絡が行くか | 入居者が病気や事故、長期の不在などにより連絡が取れなくなった場合 |
1ケースワーカーに相談する
市営住宅への転居を考えていることを伝えてください。転居には事前の承認が必要です。この順番を飛ばさないでください。
2募集案内を入手する
名古屋市住宅供給公社のサイトや、区役所などで募集案内を確認します。募集には一般募集、先着順募集、定期入居募集などの形式があります。
3申し込む
その回の募集案内に沿って手続きします。生活保護受給者であることを証明する書類が必要になる場合があります。
4抽選・資格審査
一般募集では申込数が多い場合に抽選となります。当選後、申込資格を満たしているかの審査があります。
5入居手続き・入居
緊急連絡先の届出などを行います。敷金や引っ越し費用が一時扶助の対象になる場合があるので、ケースワーカーへの報告と承認を忘れないでください。
| 市営住宅 | 民間賃貸 | |
|---|---|---|
| 家賃 | 収入に応じて決まる。低く抑えられることが多い | 物件ごとの設定。住宅扶助の上限内で探す |
| 入居までの時間 | 募集時期があり、抽選になることも。時間がかかる | 物件が決まれば数日〜数週間で入居できることも |
| 収入が少ないこと | 不利にならない | 審査で見られる(生活保護対応の物件なら問題になりにくい) |
| 保証人 | 不要(緊急連絡先は必要) | 保証会社を利用。保証人不要の物件が多い |
| 選べる範囲 | 募集のある住宅から選ぶ | エリア・間取り・設備を条件から選べる |
| 初期費用 | 敷金など。一時扶助の対象になる場合がある | 敷金・仲介手数料など。礼金なしを選べば抑えられる |
| 建物の設備 | 築年数の古い住宅もある。エレベーターがない棟も | 物件による。設備の新しい物件も選べる |
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📌 まとめ
- 名古屋市の市営住宅は生活保護を受給していても申し込める。単身で申し込める資格としても明記されている
- ただし単身用の住戸に限られるなど条件がある。募集ごとに異なるため、その回の案内を確認する
- 市営住宅は収入が一定以下の方が対象なので、収入が少ないことが不利にならない
- 家賃は収入と住宅の条件で決まる。毎年の収入申告書は必ず提出する
- 家賃が安くても差額は手元に残らない。住宅扶助は実際の家賃の額まで支給されるもの
- 令和2年4月1日以降の入居は保証人が不要。緊急連絡先1名の届出が必要
- 人気の住宅は抽選で、当選を待つのは時間がかかる
- 現実的なのは民間で住まいを確保しつつ、並行して申し込み続けること




