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2026.08.10

賃貸の初期費用には何が含まれる?敷金・礼金だけじゃない全項目を解説

「家賃4万円の部屋なのに、契約に20万円必要と言われた」——初めて見積書を見た方が驚く場面です。

初期費用には、家賃以外にも多くの項目が含まれています。敷金や礼金だけではありません。日割り家賃、保証料、鍵交換費、退去時のクリーニング代の前払い、定額の水道料金。物件によっては消臭抗菌代やサポート費用まで入っています。

この記事では、見積書に並ぶ項目を一つずつご説明します。何にいくら払うのかが分かれば、削れる項目も見えてきます。

この記事でわかること

  1. 初期費用の全項目一覧
  2. 家賃に関わる項目
  3. 預けるお金・戻らないお金
  4. 手数料にあたる項目
  5. 物件ごとにかかる項目
  6. 削れる項目・削れない項目
  7. 見積書で確認すること
  8. よくあるご質問
01初期費用の全項目一覧

まず全体を並べます。すべてがかかるわけではありません。物件によって、あるものとないものがあります。

項目目安戻るか
前家賃家賃1か月分戻りません(家賃です)
日割り家賃入居日から月末まで同上
共益費・管理費物件による同上
敷金家賃0〜2か月分一部戻ることがあります
礼金家賃0〜2か月分戻りません
仲介手数料家賃0.5〜1か月分+税戻りません
保証会社の初回保証料家賃の30〜100%程度戻りません
火災保険料1万5千〜2万円程度戻りません
鍵交換費1万5千〜2万5千円程度戻りません
退去時クリーニング費物件による戻りません(前払いの場合)
定額水道料物件による戻りません
消臭抗菌代・害虫駆除代1万〜2万円程度戻りません
24時間サポート費1万〜2万円程度戻りません
事務手数料物件による戻りません

合計すると、家賃の4.5〜5.5か月分が目安とされています。家賃4万円なら18万〜22万円ほどです。

02家賃に関わる項目

最初の3つは、要するに家賃です。

項目内容
前家賃入居する月の翌月分の家賃を、契約時に前払いするものです。多くの物件で、家賃は前月に払う仕組みになっています
日割り家賃月の途中から入居する場合、入居日から月末までの分を日数で計算して払います
共益費・管理費共用部分の電気代や清掃費です。家賃とは別に、毎月かかります
月の半ばに入居すると、家賃が2回分近くかかります
たとえば4月15日に入居する場合、4月15日〜30日の日割り家賃と、5月分の前家賃の両方を契約時に払います。
月初に入居日を設定すれば、日割り分は発生しません。入居日は調整できることがありますので、相談してみてください。

住宅扶助の対象になるのは家賃(間代)です。共益費や管理費は含まれません。物件情報に「家賃45,000円(管理費込み)」と書かれていても、家賃部分がいくらなのかを必ず確認してください。

03預けるお金・戻らないお金

敷金と礼金は名前が似ていますが、性質がまったく違います。

敷金礼金
性質預けるお金大家さんへ渡すお金
使われ方退去時の原状回復費や、家賃を滞納したときの充当に使われますお礼の意味で支払うもので、対価はありません
退去時使わなかった分は戻ります戻りません
相場家賃0〜2か月分家賃0〜2か月分

礼金は法的な支払い義務がある費用ではありません。商慣習として続いてきたもので、近年は礼金なしの物件も増えています。

敷金については、通常の使い方をしていれば一定額が戻ることが多いとされています。日焼けによる壁紙の変色や、家具を置いていた床のへこみは、借りた側の負担ではありません。

04手数料にあたる項目
項目内容
仲介手数料物件を紹介し、契約手続きを行った不動産会社への報酬です。宅建業法で上限が定められています
初回保証料保証会社を利用するための費用です。家賃の30〜100%程度が相場とされています
火災保険料加入は任意とされることもありますが、ほとんどの物件で求められます。水漏れなど入居中のトラブルにも備えられます
事務手数料契約に関わる事務の費用として請求されることがあります
初回保証料は見落とされがちです
保証人がいない場合、保証会社の利用が必須になる物件がほとんどです。敷金・礼金がゼロの物件でも、この保証料で初期費用がかさむことがあります。
また、多くの場合年1回の更新料(1万円程度)もかかります。入居後の負担として覚えておいてください。
05物件ごとにかかる項目

ここからは、物件によって「ある・ない」が分かれる項目です。

項目内容
鍵交換費前の入居者が合鍵を持っている可能性があるため、シリンダーごと交換します。防犯上、必要な費用です
退去時クリーニング費本来は退去後にかかる費用ですが、契約時に前払いする物件があります
定額水道料水道料金を使用量に関わらず定額で徴収する物件があります。契約時にまとめて請求されることがあります
消臭抗菌代・害虫駆除代入居前の室内消毒などの費用です
24時間サポート費設備トラブルの際に対応するサービスの費用です
クリーニング代の二重請求にご注意ください
敷金を預けているにもかかわらず、初期費用の見積書に「退去時クリーニング代」が含まれているケースがあります。敷金はクリーニング代に充当されるものですので、別途請求されるのは不当だと指摘されています。
見積書に両方が入っていたら、「これは二重になっていませんか」と確認してください。

定額水道料は、生活保護の方にとって重要な項目です。水道代が家賃と一緒に徴収される仕組みの物件では、光熱費の管理の仕方が変わります。契約前に、いくらなのかを確認してください。

見積書の内容が分からないときは、お気軽にご相談ください

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06削れる項目・削れない項目
項目
物件選びで避けられる礼金、敷金、鍵交換費、消臭抗菌代、24時間サポート費
交渉の余地がある仲介手数料、フリーレントの有無
まず避けられない前家賃、日割り家賃、保証料、火災保険料

最も効果が大きいのは、礼金なしの物件を選ぶことです。家賃1〜2か月分がそのまま浮きます。

「初期費用が安い」だけで選ばないでください
敷金・礼金ゼロの物件は魅力的に見えますが、退去時にクリーニング代を一括で請求されるケースがあります。契約書の退去時費用の条項を必ず確認してください。
また、消臭抗菌代や24時間サポート費のように、断れる場合がある項目もあります。「これは必須ですか」と聞いてみてください。

入居日を月初にすれば日割り家賃が発生しません。これも実質的な節約になります。

07見積書で確認すること

不動産会社から見積書が出たら、次の点を確認してください。

家賃と共益費が別に書かれているか(住宅扶助の判定は家賃部分です)
日割り家賃の日数は正しいか
敷金とクリーニング代が二重になっていないか
「一式」でまとめられている項目はないか(内訳を出してもらってください)
断れる項目はないか(消臭抗菌代、サポート費など)
保証会社の更新料はいくらか(入居後の負担です)
退去時にかかる費用の記載はあるか
□ 合計金額はいくらか

「一式」という表記には注意してください。何にいくら払うのかが分かりません。内訳を出してもらったうえで判断してください。

そして、初期費用の扶助については、必ず担当のケースワーカーにご相談ください。どの項目が対象になるかは自治体によって運用が異なります。物件を決める前に、見積書を持って相談するのが確実です。契約してから相談すると、認められなかった場合に手付金などで損をすることがあります。

不動産のイブキは名古屋市西区に拠点を置き、生活保護を受けながらのお部屋探しを日常的にお手伝いしています。初期費用を抑えられる物件のご提案や、見積書のご説明も承ります。相談は無料です。

08よくあるご質問
Q. 初期費用はいくらくらいかかりますか?
A. 家賃の4.5〜5.5か月分が目安とされています。家賃4万円なら18万〜22万円ほどです。ただし礼金なし・敷金なしの物件を選べば、大きく抑えられます。
Q. 礼金は払わなければいけませんか?
A. 礼金が設定されている物件では、契約の条件として支払うことになります。ただし法的な支払い義務がある費用ではなく、礼金なしの物件も増えています。物件選びの段階で条件に入れてください。
Q. 敷金は戻ってきますか?
A. 退去時の原状回復費に充てられ、残りが戻ります。通常の使い方をしていれば一定額が戻ることが多いとされています。なお、扶助として支給された敷金の返金分の扱いは、必ずケースワーカーにご確認ください。
Q. 見積書に「消臭抗菌代」と書いてあります。
A. 物件によっては断れる場合があります。「これは必須ですか」と不動産会社に確認してみてください。必須とされている場合は、その物件の条件として支払うことになります。
Q. 定額水道料とは何ですか?
A. 使用量に関わらず、水道料金を定額で徴収する仕組みです。物件によって金額が異なり、契約時にまとめて請求されることがあります。毎月の負担にも関わりますので、金額を確認してください。

この記事のまとめ

初期費用には、前家賃、日割り家賃、共益費、敷金、礼金、仲介手数料、初回保証料、火災保険料、鍵交換費、退去時クリーニング費、定額水道料など、多くの項目が含まれます。合計は家賃の4.5〜5.5か月分が目安です。

月の半ばに入居すると、日割り家賃と前家賃の両方がかかります。入居日を月初にできないか相談してみてください。

敷金は預けるお金で一部戻ります。礼金は戻りません。礼金には法的な支払い義務がなく、礼金なしの物件も増えています。

敷金を預けているのに退去時クリーニング代が別途請求されているケースは、二重請求の可能性があります。見積書に両方あれば確認してください。

削れるのは礼金、敷金、鍵交換費、消臭抗菌代など。「一式」という表記があれば、内訳を出してもらってください。

どの項目が扶助の対象になるかは自治体によって運用が異なります。物件を決める前に、見積書を持ってケースワーカーにご相談ください。

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