夏休みや冬休みに、母国へ一時帰国する。留学生活の楽しみのひとつです。
ただし、出発前にやっておくことがあります。いちばん重要なのは、空港での手続きです。再入国用のカードにチェックを入れ忘れると、それだけで在留資格を失います。日本に戻るには、あらためて査証を取り直すことになります。
この記事では、一時帰国の前に確認すべきことと、留守の間の部屋の扱いを整理します。
この記事でわかること
- みなし再入国許可を必ず使ってください
- 1年を超える場合は別の手続き
- 出発前のチェックリスト
- 部屋はそのままでよいか
- ライフラインをどうするか
- 留守中の防犯
- 解約して帰る場合
- よくあるご質問
まず、これがすべてです。
ただし、出国の際に「再入国出国記録(再入国用EDカード)」の該当欄に必ずチェックを入れてください。この手続きをしないと、日本に再入国できません。
手数料はかかりません。
チェックを忘れると、その時点で在留資格を放棄したことになります。日本に戻るには、あらためて査証を取得する必要があり、再取得には非常に時間がかかる場合があります。
| 出国のときに必要なこと |
|---|
| 有効なパスポートを持っている |
| 在留カードを持っている(必ず持参してください) |
| 再入国用EDカードの該当欄にチェックを入れる |
| 入国審査官に在留カードを提示する |
在留カードを部屋に置いて出発しないでください。空港で提示できないと、みなし再入国許可が使えません。
みなし再入国許可には期限があります。
| 状況 | 必要な手続き |
|---|---|
| 1年以内に再入国する | みなし再入国許可(EDカードにチェックするだけ) |
| 1年を超えて日本を離れる | 出国前に「再入国許可」を取得してください |
| 在留期限が1年以内に来る | その在留期限までに再入国してください |
・みなし再入国許可の期限は、海外で延長できません。1年以内に必ず戻ってください
・在留期限が出国後1年未満に来る場合は、その在留期限が再入国の期限になります。1年間の猶予があると誤解しないでください
再入国許可を取得する場合は、居住地を管轄する出入国在留管理局で申請します。手数料がかかり、1回限り有効なものと数次有効なものがあります。詳細は出入国在留管理庁の案内をご確認ください。
□ パスポートの有効期限を確認
□ 在留カードを持つ(部屋に置いていかない)
□ 1年を超える場合は再入国許可を取得
□ 学校に一時帰国を伝える(出席に関わります)
お金
□ 家賃の引き落とし口座に残高があるか
□ 帰国中に引き落とされる分を確認(家賃・光熱費・保険料など)
□ 学費の納入時期と重ならないか
部屋
□ ゴミを出しておく
□ 冷蔵庫の生ものを処分
□ 水道の元栓、ガスの元栓を確認
□ 郵便物の扱いを考える
家賃の引き落としがいちばん重要です。帰国中も家賃は発生します。口座に残高がないと引き落としに失敗し、滞納として扱われます。
結論から言えば、数か月の一時帰国であれば、部屋はそのままにしておくのが現実的です。
| そのままにする | 解約する | |
|---|---|---|
| 費用 | 留守中も家賃がかかります | 家賃はかからない |
| 戻ったとき | すぐ住める | 部屋を探し直す必要があります |
| 荷物 | 置いておける | すべて処分するか、預ける必要があります |
| 初期費用 | 不要 | 戻ったときに再びかかります |
| 向いている期間 | 数週間〜数か月 | 1年近く戻らない場合 |
2〜3か月の帰国であれば、解約して再契約するほうが高くつきます。初期費用は家賃の4〜6か月分程度かかるためです。
たとえば家賃4万円の部屋を6か月空けると、24万円になります。一方、解約して戻ってから借り直すと、初期費用が16万〜24万円ほど。この場合はほぼ同じです。
ただし、戻ったときに同じ条件の部屋が見つかる保証はありません。荷物の預け先や、探し直す手間も考えてご判断ください。
短期であれば、止めないほうが手間もお金もかかりません。
| 期間 | おすすめ |
|---|---|
| 1か月程度 | そのまま。基本料金だけで済みます |
| 2〜3か月 | そのままでも可。ガスだけ止めるという方法もあります |
| 半年以上 | 止めることを検討。ただし再開の手続きが必要です |
ガスの開栓には係員の訪問と立ち会いが必要です。帰国する日に合わせて予約を取る必要があり、繁忙期は希望日が取れないこともあります。
短期であれば、止めずにおくほうが確実です。基本料金はかかりますが、手間を考えれば合理的な場合があります。
電気はブレーカーを落としておくと、待機電力の分だけ節約できます。ただし冷蔵庫を空にしてからにしてください。
水道は、長期間使わないと排水口から臭いが上がることがあります。戻ったら、まず水を流してください。
長期間留守にすることが分かると、狙われやすくなります。
・SNSに「今から帰国します」と書かない/不在を知らせることになります
・貴重品は持っていくか、預ける/パスポート、在留カードは必ず持参
・窓とドアの施錠を確認/ベランダ側の窓も忘れずに
・管理会社に伝えておく/長期の場合、伝えておくと安心です
・電気を完全に消さない工夫/タイマー式の照明を使う方法もあります
郵便物については、郵便局の転送サービスや保管サービスを利用する方法もあります。ただし海外への転送はできませんので、長期の場合は信頼できる方に頼むか、ポストがあふれない工夫が必要です。
1年近く戻らない、または戻る予定が立たない場合です。
| やること | 注意点 |
|---|---|
| 解約の通知 | 多くは1か月前まで。遅れると余分な家賃がかかります |
| 短期解約違約金の確認 | 契約期間によっては費用が発生します |
| 荷物の処分または預け入れ | トランクルームを使う方法もあります |
| ライフラインの解約 | 電気・ガス・水道・インターネット |
| 敷金の返金先 | 日本の口座が使えるうちに手続きを |
| 退去の立ち会い | 出国前に済ませてください |
| 住所の届出 | 市区町村での手続きが必要な場合があります |
荷物を残したまま出国しないでください。大家さんや管理会社が勝手に処分することは法律上できないため、対応に時間と費用がかかります。
不動産のイブキは、外国籍の方のお部屋探しを専門的に扱っています。帰国後にまた部屋をお探しになる場合も、ご相談いただけます。スペイン語・ポルトガル語での対応が可能です。
この記事のまとめ
出国の際は、再入国用EDカードの該当欄に必ずチェックを入れてください。忘れると在留資格を放棄したことになり、あらためて査証を取り直すことになります。在留カードも必ず持参してください。
みなし再入国許可は出国から1年以内が条件です。海外で延長はできません。在留期限が1年以内に来る場合は、その期限までに再入国してください。1年を超える場合は、出国前に再入国許可を取得してください。
数か月の一時帰国であれば、部屋はそのままにしておくのが現実的です。解約して再契約すると、初期費用が家賃の4〜6か月分程度かかります。
帰国中も家賃は発生します。引き落とし口座の残高を確認してから出発してください。
ライフラインは、短期なら止めないほうが手間もお金もかかりません。ガスは再開に立ち会いが必要ですのでご注意ください。
解約して帰る場合は、解約通知(多くは1か月前)、荷物の処分、敷金の返金先を確認してください。荷物を残したまま出国しないでください。
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