日本に留学すると決まったとき、住まいの選択肢は思っているより多くあります。
学校の寮、企業が運営する学生会館、シェアハウス、そして自分でアパートを借りる方法。費用も、必要な手続きも、住み心地もそれぞれ違います。
この記事では4つを比較し、どんな人にどれが向いているのかを整理します。「安いから寮」「自由だからアパート」という単純な話ではありません。
この記事でわかること
- 4つの選択肢の全体像
- 学校の寮
- 学生会館・留学生会館
- シェアハウス
- アパート・マンション
- 費用の比べ方
- あなたに向いているのはどれか
- よくあるご質問
| 運営 | 部屋 | 初期費用 | 契約期間 | |
|---|---|---|---|---|
| 学校の寮 | 学校 | 相部屋が多い | 安い | 学期・年単位 |
| 学生会館・留学生会館 | 企業 | 個室が多い | 中程度 | 年単位が多い |
| シェアハウス | 企業・大家 | 個室、水回りは共用 | 安い | 最短1か月から |
| アパート・マンション | 大家 | すべて専用 | 高い | 2年が基本 |
大きな分かれ目は、初期費用と契約期間です。アパートは自由度が高い代わりに、まとまったお金と2年の契約が必要になります。
学校が管理する学生専用の住まいです。学校と提携した民間企業が運営している場合もあります。
| 良い点 | 気をつける点 |
|---|---|
| 費用がいちばん安いことが多い | 相部屋が多い |
| 手続きが学校を通してできる | 部屋が狭いことがある |
| 同じ学校の学生がいて安心 | 申し込んでも入れるとは限りません |
| 学校から近いことが多い | 門限などのルールがある場合がある |
寮の部屋数は限られています。ある教育機関では、入寮できるのは私費留学生の20%程度と案内されており、アパートも並行して探すよう伝えています。
「寮に申し込んだから大丈夫」と考えず、入れなかった場合の準備をしておいてください。
企業が運営する学生向けの住まいです。学生マンションと呼ばれることもあります。
| 良い点 | 気をつける点 |
|---|---|
| 個室に入れることが多い | 寮より費用は上がります |
| 家具家電が付いていることが多い | 門限がある場合があります |
| 食事付きの施設もあります | トイレや風呂が共用のこともあります |
| 管理人がいて安心 | 数が限られています |
寮とアパートの中間にあたる選択肢です。個室がほしいが、アパートの初期費用は難しい、という場合に向きます。
各部屋に風呂・トイレ・キッチン・家具家電が付いている施設もあります。設備は施設によって大きく違いますので、必ず確認してください。
複数の入居者がキッチンやリビング、風呂などを共有しつつ、個室で暮らす住まいです。
・契約期間が最短1か月からのところがあります(アパートは2年が基本)
・敷金・礼金・仲介手数料が不要なケースが多くあります
・連帯保証人が不要な場合があります
・家具家電が備わっており、すぐに生活を始められます
来日直後は、在留カードも住民票も銀行口座もない状態です。この段階でアパートを借りるのは難しいため、まずシェアハウスに入るという選び方は合理的です。
| 良い点 | 気をつける点 |
|---|---|
| 初期費用が抑えられる | 水回りが共用です |
| 短期契約ができる | 他の入居者との生活音や生活時間帯の違い |
| 管理人がいる(ルームシェアとの違い) | 共用部のルールを守る必要があります |
| 入居者同士の交流がある | 一人になれる時間が限られます |
ルームシェアとは別のものです。シェアハウスは運営会社と個別に契約するため、入居者間でトラブルが起きたときは管理会社が対応してくれます。友人同士で1つの部屋を借りるルームシェアとは、契約の形が違います。
自分で部屋を借りる方法です。自由度は最も高い一方、ハードルも高くなります。
| 良い点 | 気をつける点 |
|---|---|
| すべて自分専用 | 初期費用が家賃の4〜6か月分程度 |
| 場所や間取りを選べる | 契約は2年が基本 |
| 門限やルールがない | 入居審査があります |
| 友人を呼びやすい | 家具家電を自分でそろえる必要があります |
| 卒業後も住み続けられる | ライフラインの手続きも自分で行います |
敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、保証会社の初回利用料、火災保険、鍵交換費など。家賃5万円の部屋なら、20万〜30万円ほどを見ておく必要があります。
礼金なし・敷金なしの物件を選べば、この部分は圧縮できます。
審査では、収入がない留学生の場合、学費や生活費を負担している方(経費支弁者)の情報が見られます。日本国内の緊急連絡先も必要になりますが、学校が引き受けてくれる場合があります。
月額だけを比べると、判断を誤ります。何が含まれているかが違うからです。
| 費目 | 寮・学生会館 | シェアハウス | アパート |
|---|---|---|---|
| 光熱費 | 含まれることが多い | 管理費に含まれることが多い | 別途、自分で契約 |
| インターネット | 含まれることが多い | 含まれることが多い | 別途、自分で契約 |
| 家具家電 | 付いていることが多い | 付いている | 自分でそろえる |
| 食事 | 付いている施設もある | 自分で用意 | 自分で用意 |
| 初期費用 | 入寮費など | 少額または不要 | 家賃の4〜6か月分程度 |
アパートの家賃が安く見えても、光熱費・インターネット・家具家電を足すと差が縮まります。比べるときは、これらを含めた月額で計算してください。
それでも、長く住むほどアパートが有利になります。初期費用は最初の1回だけだからです。
| こんな方 | 向いている選択 |
|---|---|
| 来日したばかりで、何も分からない | 寮・学生会館・シェアハウス |
| お金をできるだけ抑えたい | 学校の寮(入れれば) |
| 個室がほしいが、初期費用は難しい | 学生会館・シェアハウス |
| 短期間だけ住みたい | シェアハウス |
| 一人の時間を大切にしたい | アパート |
| 2年以上住む予定がある | アパート |
| 進学・就職後も同じ場所に住みたい | アパート |
| 友人や家族を泊めたい | アパート |
途中で住み替えることもできます。来日直後はシェアハウス、日本の生活に慣れてからアパート、という進み方は現実的です。日本語が分かるようになり、銀行口座もでき、アルバイトも始まっていれば、審査も通りやすくなります。
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この記事のまとめ
留学生の住まいには、学校の寮、学生会館、シェアハウス、アパートの4つがあります。費用も手続きも住み心地も違います。
学校の寮は最も安いことが多い一方、相部屋が多く、申し込んでも入れるとは限りません。入れなかった場合の準備をしておいてください。
学生会館は個室に入れることが多く、寮とアパートの中間にあたります。設備は施設によって大きく違います。
シェアハウスは最短1か月から契約でき、敷金・礼金・保証人が不要なケースが多く、来日直後の選択肢として現実的です。
アパートは自由度が高い一方、初期費用が家賃の4〜6か月分程度かかり、契約は2年が基本です。長く住むほど有利になります。
比べるときは、光熱費・インターネット・家具家電を含めた総額で計算してください。途中で住み替えることもできます。
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