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2026.08.10

複数名でのシェア入居は可能か|人数制限・契約上の注意点と実務

「2人で住めば家賃が半分になる」——学生からよく出る発想ですし、学校としても戸数を抑えられる魅力があります。

ただし、ここには落とし穴があります。「二人入居可」と「ルームシェア可」はまったく別の条件です。二人入居可の物件の多くは家族や親族を想定しており、友人同士の入居は認められません。この違いを知らずに進めると、契約違反になります。

この記事では、シェア入居の可否と、実務上の注意点を整理します。

この記事でわかること

  1. 「二人入居可」と「ルームシェア可」は違います
  2. 契約の形も違います
  3. 審査が厳しくなる理由
  4. 無断で人数を増やすとどうなるか
  5. 学校名義なら解決するのか
  6. シェアで起きやすいトラブル
  7. それでもシェアを選ぶ場合
  8. よくあるご質問
01「二人入居可」と「ルームシェア可」は違います

物件情報でよく見る2つの表記ですが、意味が異なります。

二人入居可ルームシェア可
意味単身者向けの間取りだが2人で住んでよい個別の部屋を持たず、スペースを共有して住んでよい
想定される関係家族・親族・婚約関係が前提のことがほとんど友人同士でも可
友人同士認められない物件が多い可能
間取り1DK〜2LDK程度が中心。ワンルームでも表記があれば可部屋数のある間取りが中心

「二人入居可だから、学生2人で住める」という理解は誤りです。友人同士の同居を認めていない物件が多く、契約後に発覚すれば違反になります。

学生同士のシェアを想定するなら、「ルームシェア可」の物件を探す必要があります。ただし数は多くありません。

02契約の形も違います
二人入居可ルームシェア可
契約の形契約者は1名、もう1人は同居者として登録入居者全員を契約者とする連名契約が主流
審査の対象契約者のみのことが多い入居者全員
連帯保証人契約者の分各入居者それぞれに必要とされることがあります

ルームシェアの場合、入居者それぞれが支払い能力のある連帯保証人を用意する必要があるとされています。留学生の場合、これは高いハードルです。

連名契約の落とし穴
連名契約では、全員が契約者になります。つまり一方が退去しても、契約はそのままでは終わりません。残った側が家賃全額を負担するのか、契約を変更するのか、その都度手続きが必要になります。
在籍期間が違う学生同士(4月入学と10月入学など)を同居させると、この問題が必ず生じます。
03審査が厳しくなる理由

ルームシェアは、一人暮らしと比べて入居審査が厳しいとされています。

家賃が高額になりやすい/間取りが広い分、家賃も上がります。安定した支払いができるか懸念されます
関係が解消されるリスク/友人関係が続く保証はありません。一方が出ていくと支払いが滞る可能性があります
入居者全員の審査/誰か1人でも通らなければ成立しません
生活音の増加/人数が増えれば、音や来客も増えます

留学生2人での申し込みとなると、両名とも収入がなく、日本国内に保証人もいないという状態になります。審査の難易度は相当に上がります。

04無断で人数を増やすとどうなるか

これは実務で最も注意すべき点です。

契約書に記載された人数を超えて住むことは、契約違反です。「1人分の家賃で2人住めば安い」という発想で無断入居させると、次のような結果になります。

起きること影響
契約解除を求められる退去することになります
違約金を請求される契約内容によります
今後その物件を使えなくなる学校にとっては、確保していた戸数を失います
オーナーとの関係が悪化する他の物件の紹介も難しくなります

学校が把握していなかった、では済みません。学校名義の契約であれば、責任は学校にあります。

入居時の説明で、「契約に書かれた人数を超えて住めない」ことを必ず伝えてください。友人を長期間泊めることも同様です。

シェア可能な物件の有無も含めてお調べできます

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05学校名義なら解決するのか

「学校が法人契約すれば、何人住ませても自由」——これも誤解です。

法人契約であっても、入居者の人数と氏名は契約時に届け出るのが通常です。勝手に増やせるわけではありません。
また、学校名義で借りた部屋に学生を住まわせる行為は、条件によっては転貸にあたります。この点は別の記事で扱っています。

ただし、法人契約には利点もあります。入居者の人数と入れ替えについて、契約時にオーナーと取り決めておけることです。

取り決めておくこと
入居できる人数の上限
入居者が変わるときの通知方法
複数名で使用する場合の条件
家賃・光熱費の負担方法

最初の契約でここを詰めておけば、後の運用が楽になります。個別に承諾を取り直す運用にすると、入学期のたびに手続きが発生します。

06シェアで起きやすいトラブル

契約上の問題をクリアしても、生活面の課題は残ります。

トラブル予防策
光熱費の分担でもめる負担割合を事前に決める。学校が定額で徴収する方法もあります
生活時間帯の違いアルバイトの有無で生活リズムが変わります
掃除・片付けの分担ルールを文書にしておく
一方が退去した後残った側の負担、次の入居者をどうするか
友人の出入り共用部分がある分、影響が大きくなります
同国籍でない場合の言語共通言語がないと、話し合いができません

最後の項目は見落とされがちです。「外国籍同士なら通じるだろう」という前提は成り立ちません。組み合わせを決める際は、共通して話せる言語があるかを確認してください。

07それでもシェアを選ぶ場合

費用面の利点は確かにあります。進める場合の手順です。

順番やること
1物件がルームシェア可かを確認する(「二人入居可」では足りません)
2契約の形を確認する(連名か、代表者1名か)
3入居者全員の審査が通るかを確認する
4在籍期間が同じ学生同士を組み合わせる
5費用の分担ルールを文書にする
6一方が退去した場合の扱いを決めておく
7入居時に生活ルールを説明する

4番が実務的な工夫です。同じ入学期の学生同士であれば、卒業も同時期になります。在籍期間がずれると、途中で片方だけが退去する事態になります。

不動産のイブキは、社宅事業として外国籍の方の住まい手配を全国で承っています。複数名での入居が可能な物件をお探しすることもできますし、オーナーとの条件交渉もお引き受けします。ご希望の戸数と人数をお聞かせください。

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08よくあるご質問
Q. 「二人入居可」の物件に学生2人で住めますか?
A. 認められない場合が多くあります。二人入居可は家族・親族・婚約関係を想定していることがほとんどで、友人同士の同居は不可とする物件が少なくありません。必ず不動産会社に確認してください。
Q. 学校名義なら人数は自由ですか?
A. いいえ。法人契約でも入居者の人数と氏名は届け出るのが通常です。契約時に人数の上限と入れ替えの方法を取り決めておくことをおすすめします。
Q. 一時的に友人を泊めるのも駄目ですか?
A. 短期間の宿泊であれば問題ないとされることが多いですが、長期にわたれば実質的な入居とみなされます。判断に迷う場合は管理会社にご確認ください。
Q. シェアのほうが安く済みますか?
A. 1人あたりの家賃は下がりますが、シェア可能な物件は数が限られ、家賃も単身向けより高い傾向があります。審査の難易度も上がります。総合的にご判断ください。
Q. 一方が途中で帰国した場合、どうなりますか?
A. 連名契約であれば、契約の変更手続きが必要です。残った側が家賃全額を負担するのか、学校が補填するのかを事前に決めておいてください。

この記事のまとめ

「二人入居可」と「ルームシェア可」は別の条件です。二人入居可は家族・親族を想定していることがほとんどで、友人同士の同居は認められない物件が多くあります。

ルームシェア可の物件では、入居者全員を契約者とする連名契約が主流です。各入居者に連帯保証人が求められることもあり、留学生にとってはハードルが高くなります。

審査も厳しくなります。家賃が高額になりやすいこと、関係が解消される可能性、入居者全員が審査対象になることが理由です。

無断で人数を増やすことは契約違反です。解除を求められ、その物件を今後使えなくなります。学校名義であれば責任は学校にあります。

法人契約の場合は、契約時に人数の上限と入れ替えの方法を取り決めておくと運用が楽になります。

進める場合は、在籍期間が同じ学生同士を組み合わせ、費用分担と退去時の扱いを文書にしておいてください。共通して話せる言語があるかも確認してください。

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