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2026.08.10

日本語学校の住居確保はなぜ毎年間に合わないのか|年4回の入学期を乗り切る住まい手配

入学式の直前になって、住まいが決まっていない学生が数名残っている。日本語学校のご担当者から、毎期のように伺うお話です。

これは担当者の段取りの問題ではありません。制度の仕組み上、そうなりやすい構造があるのです。在留資格認定証明書が交付されてから入学までの期間が短く、しかも年4回それを繰り返します。

この記事では、なぜ間に合わなくなるのかを分解したうえで、どこに手を打てば解消できるのかを整理します。

この記事でわかること

  1. 間に合わない3つの構造的な理由
  2. 年4回の入学期がもたらす負荷
  3. 学生寮だけでは足りない
  4. 本人任せにすると何が起きるか
  5. どこに手を打つか
  6. 物件を先に確保する場合の考え方
  7. 外部に委ねるという選択
  8. よくあるご質問
01間に合わない3つの構造的な理由

まず、なぜ毎回ぎりぎりになるのかを整理します。

理由中身
① 準備期間が短い在留資格認定証明書の交付は、入学の1か月半ほど前です。そこから学費納入、査証申請、渡航手配と続きます。住居はその流れの後ろに置かれがちです
② 来日前は審査が進まない一般的な入居審査では在留カードや住民票が求められますが、これらは来日後でないと手に入りません
③ 人数が確定しない査証が下りない、辞退する、渡航が遅れる。最終的な入学者が固まるのが直前になります

この3つが重なると、「人数が確定してから動く」では確実に間に合いません。とくに②は制度上の制約なので、努力では埋められない部分です。

入国前に審査できる保証会社があります
一部の家賃債務保証会社は、来日前の段階で保証審査の申込を受け付けています。これを使えば、②の制約を回避して物件を先に押さえられる場合があります。
ただし物件ごとに使える保証会社は決まっていますので、対応可能な物件から探す必要があります。
02年4回の入学期がもたらす負荷

多くの日本語学校は、1月・4月・7月・10月の年4回、入学時期を設けています。

これは学生の受け入れ機会を増やす一方、住居の手配という観点では、年4回まとまった戸数を確保し続けるということを意味します。

時期住居手配で重なること
1月期年末年始をはさむため、実働日数が少ない
4月期賃貸の最繁忙期。物件が動きやすく、家賃も高止まりする
7月期比較的動きやすい時期
10月期秋の異動期と重なることがある

とくに4月期が難所です。日本全体で賃貸需要が集中する時期に、複数戸をまとめて確保しなければなりません。物件の選択肢が減り、条件交渉もしにくくなります。

さらに、在籍期間が通常最長2年間とされているため、入居と退去が周期的に繰り返します。一度手配して終わりではなく、継続的に回り続ける業務になります。

03学生寮だけでは足りない

学生寮をお持ちの学校でも、全員を収容できるケースは多くありません。

実際、独立行政法人日本学生支援機構が運営する東京日本語教育センターでは、敷地内に149室の学生寮があるものの、入寮できる割合は私費留学生の20%程度と案内されています(2026年2月時点)。空室が少ないため、アパートや宿舎もあわせて探すよう学生に伝えています。

寮があることが、かえって課題を見えにくくすることがあります
「寮があるから住居の心配はない」と考えていると、入れなかった学生への対応が後手に回ります。寮の収容力と入学者数の差が、毎期どれだけ生じるかを把握しておくことが出発点です。

寮を新設するという選択肢もありますが、初期投資と運営の負担が発生します。この点は別の記事で扱います。

04本人任せにすると何が起きるか

「住まいは各自で探してください」と案内する学校もあります。これ自体は選択肢のひとつですが、想定しておくべきことがあります。

起きること影響
入居を断られる外国籍を理由に受け入れない物件があります。日本語で交渉するのも困難です
保証人を求められる来日直後に日本国内の保証人を用意できる学生は多くありません
相場を知らずに契約する不利な条件で契約してしまうことがあります
入学に間に合わない住居が決まらず、ホテルや友人宅を転々とすることになります
結局、学校に相談が来る本人任せにしたつもりが、事務局の業務として戻ってきます

最後の行が実務上の問題です。完全に切り離すことは難しく、結果として個別対応の負担が増えるという形になりがちです。

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05どこに手を打つか

構造が分かれば、打ち手も見えてきます。

打ち手効果
人数の確定を待たずに動き出す過去の実績から必要戸数の目安を立て、先に物件の当たりをつけておきます
入国前に審査できる保証会社を使う来日を待たずに契約を進められる場合があります
受け入れ可能な物件を蓄積する毎回ゼロから探すのではなく、実績のある物件・オーナーとの関係を作ります
4月期は前倒しで動く最繁忙期は選択肢が減ります。他の期より早く着手してください
窓口を一本化する複数の不動産会社に個別に当たるより、まとめて依頼するほうが早く進みます

いちばん効くのは3番目です。一度受け入れ実績ができた物件やオーナーは、次回以降も相談しやすくなります。毎期ごとに一から開拓するのは、時間の面でも成功率の面でも不利です。

06物件を先に確保する場合の考え方

人数が確定する前に物件を押さえる場合、空室期間の家賃をどう扱うかが論点になります。

学校が法人契約する/確実に確保できますが、埋まらなかった場合の家賃負担が生じます
入居予定者が決まってから個別に契約する/負担はありませんが、確保の確実性は下がります
オーナーと事前に話をしておく/「この時期に何名分お願いする見込み」と伝えておくだけでも、押さえてもらえることがあります

3番目は費用がかからず、効果があります。関係が続いているオーナーであれば、口頭の見込みでも一定期間待ってもらえることがあります。ここが、実績を蓄積する意味です。

なお、法人契約にすると、家賃の支払いや退去時の対応を学校が担うことになります。責任範囲をどこまで持つかは、事前に整理しておく必要があります。この点は別の記事で詳しく扱います。

07外部に委ねるという選択

住居の手配は、学校の本業ではありません。教育と進学指導に人を割きたい中で、物件探しと契約手続きに事務局の時間が取られる状態は、望ましくないはずです。

不動産のイブキは、社宅事業として外国籍の方の住まい手配を全国で承っています。企業の受け入れで培った実務を、日本語学校様にもご提供できます。

お引き受けできること
・入学時期から逆算した物件の確保
・外国籍の入居に対応できる物件・オーナーの開拓
・保証会社の選定(入国前審査に対応する会社を含む)
・契約手続き
・中古家電の手配・設置
・電気・ガス・水道の取次
・入居時の生活ルール説明(スペイン語・ポルトガル語対応)

複数名を同時に受け入れる時期こそ、窓口をまとめていただくほうがご担当者の負担が減ります。まずは、次の入学期に何名分が必要そうかをお聞かせください。

日本語学校のご担当者様へ

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08よくあるご質問
Q. いつから動き出せばよいですか?
A. 在留資格認定証明書の交付を待たず、募集の段階で見込み戸数をご相談いただくのが理想です。とくに4月期は賃貸の最繁忙期にあたるため、他の期より早めの着手をおすすめします。
Q. 人数が確定していなくても相談できますか?
A. できます。むしろ確定前のほうが、物件の選択肢が多い段階で動けます。見込みの人数と時期をお伝えいただければ、その前提でお探しします。
Q. 学校が契約者にならなければいけませんか?
A. いいえ。学生本人の契約でも進められます。それぞれに利点と留意点がありますので、ご事情をうかがったうえでご提案します。
Q. 名古屋以外の学校でも対応できますか?
A. 社宅事業として全国対応しています。エリアによって物件の状況は異なりますので、まずはご相談ください。
Q. 学生寮があるのですが、足りない分だけ相談できますか?
A. もちろんです。不足分だけのご依頼も承っています。毎期どのくらい不足するかが分かれば、そこから逆算してお探しします。

この記事のまとめ

住居の手配が間に合わないのは、構造的な理由によるものです。在留資格認定証明書の交付から入学までが約1か月半と短く、来日前は通常の入居審査が進まず、入学者数の確定も直前になります。

入学時期が年4回あるため、まとまった戸数の確保が繰り返し発生します。とくに4月期は賃貸の最繁忙期と重なり、選択肢が減ります。

学生寮があっても収容力が足りない例は多く、入寮できるのは一部という学校もあります。寮の収容力と入学者数の差を把握することが出発点です。

本人任せにしても、入居を断られる、保証人を用意できないといった問題が生じ、結局は事務局に相談が戻ってきます。

打ち手は、人数確定を待たずに動く、入国前に審査できる保証会社を使う、受け入れ実績のある物件とオーナーを蓄積する、4月期は前倒しする、窓口を一本化する、の5つです。

次の入学期の住居手配、ご相談ください

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0120-337-900

不動産のイブキ(伊吹株式会社)/名古屋市西区庄内通3丁目9-4/国土交通大臣(1)第10691号

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