日本は比較的治安のよい国とされていますが、「何もしなくても安全」ということではありません。
とくに来日して間もない方は、日本の住まいの事情がまだ分からず、判断がつかないことがあると思います。どんな部屋なら安心か、どんな点に気をつければよいのか。
この記事は、女性が一人で暮らす部屋を探す方に向けて、物件選びで確認する点と、入居後に気をつけることを整理したものです。日本で暮らすうえで知っておくと役立つ習慣も含めてご説明します。
この記事でわかること
- 物件選びで確認する7つのこと
- 階数をどう考えるか
- 周辺環境の見方
- 内見のときに確認すること
- 入居後に気をつけること
- 日本での防犯の習慣
- 困ったときの連絡先
- よくあるご質問
家賃には限りがありますので、すべてを満たすのは難しいこともあります。優先順位をつけて選んでください。
| 確認すること | ポイント |
|---|---|
| 鍵の種類 | ディンプルキーなど、複製されにくいタイプが望ましい。古いタイプの鍵は防犯性が低くなります |
| ドアの構造 | ドアチェーンやドアスコープ(のぞき穴)があるか。訪問者を確認できることが大切です |
| 窓の位置と施錠 | 1階や、外から手が届く場所に窓がないか。補助錠を付けられるか |
| 玄関前の明るさ | 夜に暗くなる場所は避けたい。照明があるか |
| オートロック | あると安心ですが、家賃が上がります。他の条件とのバランスで考えてください |
| 宅配ボックス | 荷物の受け取りのためにドアを開ける回数が減ります |
| 管理の状態 | 共用部が清潔か、電球が切れたままでないか。管理が行き届いているかが分かります |
優先するなら、鍵の種類と玄関前の明るさです。オートロックは安心材料になりますが、それだけで安全が確保されるわけではありません。住人と一緒に入ってしまう人もいるためです。
「女性は1階を避けたほうがよい」と言われることがあります。理由と、そうとも限らない場合を整理します。
| 階 | 考え方 |
|---|---|
| 1階 | 外から入りやすく、外から中が見えやすい。ただし家賃が安く、周囲に人目がある場所なら選択肢になります |
| 2階以上 | 外部から入りにくい。一般に選ばれやすい |
| 最上階 | 屋上から侵入されるケースがあるとされます。屋上への出入りが管理されているか確認してください |
大切なのは階数そのものより、「外から入れる経路があるか」です。2階でも、隣の建物やベランダの配管を伝って入れる構造であれば注意が必要です。内見のとき、外から建物を見上げて確認してください。
部屋そのものと同じくらい、周りの環境が大切です。
昼と夜で印象が変わる場所があります。次の点を見てください。
・駅やバス停から家までの道は明るいか
・人通りがあるか(まったく人がいない道は避けたい)
・コンビニなど、夜も開いている店が途中にあるか
・見通しの悪い場所(高い塀、暗い駐車場、路地)を通らずに帰れるか
・自転車を使う場合、駐輪場に照明があるか
職場や学校からの帰りが遅くなる方は、この確認がいちばん重要です。家賃が少し高くても、駅から近く明るい道を通れる物件のほうが、結果的に安心して暮らせます。
実際に部屋を見るとき、次の点を見てください。遠慮せず、不動産会社の担当者に質問して構いません。
・窓に補助錠を付けられるか/賃貸では壁に穴を開けられませんが、取り付け可能なタイプもあります
・洗濯物を干す場所/外から見えるベランダに干すと、住んでいる人の情報が分かってしまいます。室内干しができるか
・郵便受けに鍵があるか/名前や郵便物から情報が漏れることがあります
・周囲の建物からの視線/窓の正面に別の建物がないか
・過去にトラブルがなかったか/聞いてよい質問です。答えられる範囲で教えてもらえます
「鍵は交換されますか」は必ず聞いてください。物件によって扱いが異なります。
| やること | 理由 |
|---|---|
| 短時間でも鍵をかける | ゴミ出しや洗濯など、少しの外出でも施錠してください |
| 知らない訪問者にドアを開けない | ドアスコープやチェーンで確認してから対応します |
| SNSに部屋の写真や場所を載せない | 窓からの景色や近所の建物から、住所が特定されることがあります |
| 洗濯物の干し方に気をつける | 外から見える場所に干す場合、内側に干すなどの工夫を |
| 郵便物をためない | ポストにたまっていると、留守だと分かります |
| 帰宅時に周囲を確認する | 後をつけられていないか、ドアを開ける前に振り返る習慣を |
日本では、宅配便、水道やガスの点検、新聞やインターネットの勧誘など、さまざまな訪問があります。
約束していない訪問者には、ドアを開けなくて構いません。「今は対応できません」と言って断ってよいのです。点検などで本当に必要な場合は、事前に管理会社から連絡があるのが普通です。
不安なときは、管理会社に電話して確認してください。
日本で暮らすうえで、知っておくと役立つことをいくつか挙げます。
・男性用の洗濯物を一緒に干す/一人暮らしだと分かりにくくする工夫として知られています
・電話に出るとき、一人だと言わない/間違い電話や勧誘の場合も同様です
・ゴミに個人情報を出さない/郵便物や書類は、名前や住所の部分を破ってから捨ててください
・防犯ブザーを持つ/100円ショップやホームセンターで買えます
これらは日本で広く行われている工夫です。すべてをやる必要はありませんが、知っておくと選択できます。
| 連絡先 | どんなとき |
|---|---|
| 110番 | 事件・事故。危険を感じたとき。すぐに警察が来ます |
| #9110 | 緊急ではないが警察に相談したいとき(つきまとい、不審者など) |
| 交番 | 近くの交番の場所を確認しておいてください |
| 管理会社 | 建物の設備、鍵のトラブル、近隣のこと |
| 職場・学校の担当者 | 日本語での対応が難しいとき |
| 自治体の外国人相談窓口 | 名古屋市内であれば名古屋国際センターなど。多言語で相談できます |
場所と状況を短く伝えれば大丈夫です。「たすけてください」「じゅうしょは〇〇です」だけでも通じます。
危険を感じたら、ためらわずにかけてください。外国籍だから使えない、ということはありません。
不動産のイブキは、外国籍の方の住まい探しを専門的に扱っています。「夜道が明るい場所がいい」「1階は避けたい」といったご希望も、遠慮なくお伝えください。条件に反映してお探しします。スペイン語・ポルトガル語での対応が可能です。
この記事のまとめ
物件選びでは、鍵の種類、ドアチェーンとドアスコープ、窓の位置、玄関前の明るさ、宅配ボックス、管理の状態を確認してください。優先するなら鍵と玄関前の明るさです。
階数そのものより、外から入れる経路があるかが大切です。内見のとき、外から建物を見上げて確認してください。
周辺環境は、できれば夜にも歩いてみてください。駅から家までの道が明るいか、人通りがあるかが判断材料になります。
内見では「鍵は交換されますか」を必ず聞いてください。補助錠の取り付け可否もあわせて確認を。
入居後は、短時間でも施錠する、知らない訪問者にドアを開けない、SNSに部屋の情報を載せない、といった点にご注意ください。約束していない訪問者に対応する義務はありません。
危険を感じたら110番、緊急でない相談は#9110です。日本語が不安でも使えます。
安心して住めるお部屋をお探しします
外国籍の方の住まい探しを全国で承っています。防犯や周辺環境のご希望も条件に反映してお探しします。保証人がいなくてもご相談ください。スペイン語・ポルトガル語対応。相談は無料です。
0120-337-900不動産のイブキ(伊吹株式会社)/名古屋市西区庄内通3丁目9-4/国土交通大臣(1)第10691号





