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2026.08.07

外国籍でも日本で家は買える?住宅ローンの条件と、永住権の有無で変わること

「日本に長く住むつもりだが、家を買うことはできるのか」——賃貸のご相談をいただく中で、この質問を受けることが増えました。

結論からお伝えすると、外国籍の方でも日本で不動産を購入できます。所有権に国籍の制限はありません。問題になるのは、住宅ローンを組めるかどうかです。

そして、その分かれ目は永住権を持っているかどうかです。この記事では、永住権がある場合とない場合に分けて、何が必要になるのかを整理します。

この記事でわかること

  1. 購入そのものに制限はありません
  2. 永住権がある場合
  3. 永住権がない場合
  4. 審査で見られるポイント
  5. 賃貸と購入、どちらがよいか
  6. 購入前に考えておきたいこと
  7. よくあるご質問
01購入そのものに制限はありません

日本では、外国籍の方が不動産を所有することに法律上の制限がありません。在留資格の種類も、原則として関係ありません。

つまり、現金で購入するのであれば、手続きは日本人の場合とほぼ同じです。

難しくなるのは、住宅ローンを利用する場合です。金融機関は「最後まで返済してもらえるか」を見ますので、日本に住み続ける見込みが審査に影響します。

参考までに
法務省によれば、2025年6月時点の在留外国人数は395万人を超え、過去最高を更新しています。日本で長く暮らす方が増えており、住まいを購入するという選択も現実的なものになってきています。
02永住権がある場合

永住許可を持っている方であれば、多くの金融機関で、日本人と同じ条件の住宅ローンを申し込めます。

日本の金融機関の多くは、住宅ローンの申込要件を「日本国籍であること、または永住許可を有すること」としています。裏を返せば、永住権があれば通常の審査に進めるということです。

項目 永住権がある場合
利用できる金融機関 ほとんどの銀行で申し込める
金利 日本人と同じ条件が適用される
頭金 通常の基準(物件価格の1〜2割が目安とされることが多い)
審査で見られる点 収入、勤続年数、他の借入、信用情報など。日本人と同じ

なお、永住許可の取得自体は簡単ではありません。原則として日本に10年以上在留していることなど、複数の要件が定められています。詳しくは出入国在留管理庁または行政書士等の専門家にご確認ください。

03永住権がない場合

永住権がなくても、購入は可能です。ただし、選べる金融機関が限られます。

金融機関の懸念は明確です。返済の途中で帰国してしまうと、回収が難しくなるためです。この不安をどう解消するかが鍵になります。

方法 内容
永住権なしでも対応する金融機関を探す 外国籍の方専用の住宅ローンを扱う金融機関があります。ただし金利は通常より高く設定される傾向があります
日本人または永住者の配偶者に連帯保証人になってもらう 配偶者が日本国籍または永住者であれば、通常の住宅ローンで審査できる銀行があります
頭金を多く用意する 借入額が減れば、金融機関のリスクも下がります
フラット35を検討する 審査基準を満たせば利用できる場合があります
永住権なしの場合に求められやすい条件
金融機関によって異なりますが、次のような条件が示されている例があります。
・同一の勤務先に一定年数以上勤務していること
・日本に一定年数以上在留していること
・在留期間が一定以上あること
・税金や社会保険料を遅滞なく支払っていること
・住宅ローンの内容を理解できること(配偶者などの助けを借りてよいとする金融機関もあります)

税金や社会保険料の支払い状況は、必ず確認されると考えてください。滞納があると、それだけで審査が難しくなります。

04審査で見られるポイント

金融機関が知りたいのは、突き詰めれば「この人は日本に住み続けて、返済を続けてくれるか」の一点です。

見られる点 準備できること
在留資格と在留期間 期間の長い資格ほど有利。更新の見込みを説明できるようにする
日本での在留年数 長いほど生活基盤があると見られる
勤続年数と収入の安定性 転職直後は不利になりやすい。源泉徴収票などを用意する
税金・社会保険料の納付状況 滞納がないか確認する。納税証明書を求められることがある
他の借入 自動車ローンやカードの分割払いも含まれる
頭金の額 多いほど審査は通りやすくなる

複数の金融機関に相談することをおすすめします。審査基準は金融機関によって異なり、1つで断られても別のところで通ることがあります。

売買のご相談も承っています。まずはお気軽にお尋ねください

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05賃貸と購入、どちらがよいか

購入が常に有利というわけではありません。判断の材料を整理します。

賃貸 購入
初期費用 家賃の4〜6か月分程度 頭金と諸費用。物件価格の1〜2割程度が目安
毎月の支出 家賃 ローン返済+管理費・修繕積立金(マンション)+固定資産税
入居審査 物件によっては断られることがある 所有すれば、断られる心配がなくなる
帰国するとき 解約すれば終わり 売却または賃貸に出す手続きが必要
資産 残らない 残る(価値は変動します)

購入の大きな利点のひとつは、入居を断られる心配がなくなることです。国籍を理由に何度も断られた経験のある方にとって、これは金額に表れない価値になります。

一方で、帰国の可能性がある場合は慎重に考える必要があります。売却には時間がかかり、希望の金額で売れるとは限りません。

06購入前に考えておきたいこと
何年住む見込みか/短期間で手放すと、諸費用の分だけ損になりやすい
帰国する可能性はあるか/ある場合、売却か賃貸に出すかを想定しておく
毎月の支出はローンだけではない/管理費、修繕積立金、固定資産税、火災保険料がかかる
家族の予定/家族が増える見込みがあるか、呼び寄せる予定があるか
在留資格の見通し/更新が続く見込みか。永住申請を予定しているか
契約書の内容を理解できるか/売買契約は賃貸より複雑です。理解できないまま署名しないでください

不動産のイブキは賃貸だけでなく売買の仲介も行っています。外国籍の方の住まいを扱ってきた経験がありますので、賃貸を続けるべきか購入を検討すべきかという段階からご相談いただけます。スペイン語・ポルトガル語での対応も可能です。

なお、住宅ローンの審査可否や税務の詳細については、金融機関、税理士等の専門家にご確認ください。在留資格については出入国在留管理庁または行政書士等にお尋ねください。

07よくあるご質問
Q. 永住権がないと、家は買えませんか?
A. 買えます。購入自体に制限はありません。住宅ローンを利用する場合は、対応している金融機関が限られますが、外国籍の方向けの商品を扱う金融機関があります。現金での購入であれば、手続きは日本人の場合とほぼ同じです。
Q. 配偶者が日本人です。有利になりますか?
A. 配偶者が日本国籍または永住者であれば、連帯保証人になってもらうことで通常の住宅ローンの審査が可能になる銀行があります。詳しくは金融機関にご確認ください。
Q. 帰国することになったら、どうすればいいですか?
A. 売却するか、賃貸に出すかの選択になります。ローンが残っている場合の扱いは金融機関との契約によりますので、購入前に確認しておくことをおすすめします。
Q. 日本語が完全ではありませんが、契約できますか?
A. 金融機関によっては、配偶者や専門家の助けを借りて契約内容を理解することを認めている場合があります。売買契約は賃貸契約より複雑ですので、理解できる体制を整えてから進めてください。
Q. 頭金はどのくらい必要ですか?
A. 一般に物件価格の1〜2割程度が目安とされますが、永住権がない場合はより多くを求められることがあります。金融機関によって異なりますので、複数に相談してください。

この記事のまとめ

外国籍の方が日本で不動産を購入することに、法律上の制限はありません。現金での購入であれば、手続きは日本人の場合とほぼ同じです。

分かれ目は住宅ローンです。多くの金融機関は申込要件を「日本国籍または永住許可」としているため、永住権があれば日本人と同じ条件で申し込めます。

永住権がない場合も、外国籍の方向けの商品を扱う金融機関、日本人配偶者を連帯保証人にする方法、頭金を多めに用意する方法などがあります。ただし金利が高くなる傾向があります。

審査では、在留資格と在留年数、勤続年数、収入の安定性、そして税金・社会保険料の納付状況が見られます。滞納があると審査は難しくなります。

購入すれば入居を断られる心配がなくなる一方、帰国の可能性がある場合は売却の手間も考える必要があります。審査基準は金融機関ごとに異なりますので、複数に相談してください。

賃貸も売買も、不動産のイブキへ

外国籍の方の住まいを長く扱ってきました。賃貸を続けるか購入を検討するかという段階からご相談いただけます。スペイン語・ポルトガル語対応。相談は無料です。

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