「夏に部屋が暑くて熱中症になりそう。生活保護でエアコンは買ってもらえる?」
「新しく部屋に引越したがエアコンがない。購入費用は生活保護から出る?」
「ケースワーカーにエアコンを買いたいと言ったら「原則対象外」と言われた。本当に出ない?」
名古屋市を含む東海地方の夏は猛暑日が続き、エアコンなしでの生活は熱中症の深刻なリスクがあります。生活保護受給者のエアコン購入について、以前は「原則として生活保護費での購入は認められない」とされていましたが、2018年の厚生労働省の通知以降、一定の条件のもとでエアコン購入費用が支給されるようになりました。
この記事では、生活保護受給中のエアコン購入に関する現在のルール・申請方法・名古屋市での実務を整理します。
📋 この記事の内容
- 2018年以降のルール変更——エアコンが支給対象になった
- エアコン購入費が支給される条件
- 支給されない場合——既受給者・既設置のケース
- 申請方法——名古屋市での手順
- 購入できない場合の代替手段
- よくある疑問Q&A
2018年(平成30年)に厚生労働省が通知を改正し、一定の条件のもとでエアコンの購入費用が生活保護の「一時扶助」として支給されることになりました。この改正の背景には同年の記録的な猛暑があり、熱中症による死亡者の中に生活保護受給者が含まれていたことが問題視されました。
支給額の上限はおおむね5万円程度が目安とされています(自治体によって異なります)。エアコン本体代と取り付け工事費を合わせた金額が対象になります。
厚生労働省の通知では、以下の条件を満たす場合にエアコン購入費用が支給対象になるとされています。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 新たに生活保護を申請・開始する場合 | 保護開始時にエアコンがない住居に入居する場合が主な対象。「新規開始世帯」が基本条件 |
| 熱中症リスクが高い世帯 | 高齢者・障害者・小さな子どもがいる世帯は優先的に対象となる |
| エアコンが設置されていない住居 | もともとエアコンが備え付けの物件に入居した場合や、すでにエアコンを所有している場合は対象外 |
| 転居時に新居にエアコンがない場合 | ケースワーカーが認めた転居の場合、転居先にエアコンがなければ支給対象になることがある |
以下のケースはエアコン購入費の支給対象外になることが多いです。
すでに生活保護を受給中でエアコンがない場合。2018年の通知改正は主に新規開始世帯を対象としており、既受給者には適用されないのが原則です。ただし医師が「熱中症リスクが高く医療上必要」と診断した場合は、医療扶助として対応できる可能性があります。ケースワーカーへ相談し、必要であれば医師の意見書を取得してください。
もともとエアコンが備え付けの物件に入居した場合。賃貸物件にエアコンが最初から設置されている場合は、購入費の支給は不要として対象外になります。
エアコンを購入した後に申請する場合。先に自費でエアコンを購入した後で「費用を出してほしい」と申請することは原則認められません。必ず事前にケースワーカーへ相談してから購入手続きを進めてください。
エアコン購入費の支給を申請する手順は以下の通りです。
Step1:ケースワーカーへ相談する。「エアコンがなくて夏の暑さが心配。購入費用を出してもらえるか」と相談します。自分の状況(新規開始・転居後・高齢・障害あり等)を伝えてください。
Step2:ケースワーカーが対象かどうかを判断する。2018年通知の要件に照らして支給対象かどうかを確認します。対象と判断されれば申請書類の案内があります。
Step3:見積もりを取る。家電量販店等でエアコン本体+取り付け工事の見積もりを取ります。支給上限(目安5万円)の範囲内で選ぶことが基本です。
Step4:申請・承認後に購入する。見積もりをケースワーカーへ提出し、承認を得てから購入します。承認前に購入した費用は支給されないため、順番を間違えないことが重要です。
既受給者でエアコン購入費が支給されない場合でも、暑さをしのぐ方法はあります。
名古屋市が指定する「クールシェルター」(図書館・公民館・市施設等)を日中に利用することで、猛暑日をしのぐことができます。クールシェルターは無料で利用でき、冷房の効いた室内で休むことができます。名古屋市のウェブサイトでクールシェルターの一覧を確認してください。
また生活保護の生活扶助の中から少額ずつ積み立てて、自費でエアコンを購入するという方法もあります。中古エアコン・リサイクルショップの活用で費用を抑えることができます。取り付け工事費も含めて1〜3万円程度で準備できるケースもあります。
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📌 まとめ
2018年の厚生労働省通知改正により、生活保護の新規開始世帯がエアコンのない住居に入居する場合、購入費(上限目安5万円)が一時扶助として支給対象になりました。熱中症リスクが高い高齢者・障害者世帯は優先的に対象となります。一方、既受給者が「暑いから買いたい」という理由だけでは原則対象外です。必ず事前にケースワーカーへ相談し、承認を得てから購入することが必須です。先に買ってから申請しても費用は出ません。支給されない場合はクールシェルターの活用や中古エアコンの検討が現実的な代替手段です。






