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2026.06.05

老老介護で限界を迎えた家庭が使える支援制度——生活保護・介護保険・名古屋市の相談窓口を解説

「80代の夫が70代の妻を介護している。もう限界。でも施設に入れるお金がない

「介護している親が倒れた。二人とも生活できなくなりそう。どうすればいい?

「老老介護で共倒れになりそう。頼れる制度・相談窓口を教えてほしい

老老介護とは、65歳以上の高齢者が同じく高齢者である配偶者や家族を介護する状態を指します。介護する側も体力・認知力が低下しており、介護を続けることで介護者自身の健康が損なわれ、最終的に二人とも生活できなくなる「共倒れ」リスクが高いです。

しかし「お金がないから施設には入れない」「生活保護を申請するのは恥ずかしい」と感じて、追い詰められたまま一人で抱え込んでいる家庭が少なくありません。使える制度は複数あります。限界を迎える前に相談することが、二人の生活を守る最善策です。

📋 この記事の内容

  1. 老老介護が限界になるサインと共倒れのリスク
  2. まず使える制度——介護保険サービスの活用
  3. お金がない場合——生活保護と介護扶助
  4. 介護者自身が倒れた場合の緊急対応
  5. 施設入所への移行——費用と手順
  6. 名古屋市の相談窓口
  7. よくある疑問Q&A
01老老介護が限界になるサインと共倒れのリスク

介護をしている高齢者が限界を迎えているサインとして、睡眠が取れていない・食欲がない・「もう死んでしまいたい」という言葉が出る・介護される側への暴言や乱暴な扱いが起きているといった変化があります。こうした状態が続くと、介護者自身が倒れてしまい被介護者も誰にも支援されない状態になる「共倒れ」が起きます。

共倒れは突然訪れます。介護者が脳卒中・骨折・心疾患で緊急搬送された後、残された被介護者が自力で生活できず孤立するというケースが名古屋市内でも多く報告されています。「まだなんとかなる」という状況のうちに外部の支援につながることが、共倒れを防ぐ唯一の方法です。

⚠️ 「介護殺人」の多くは老老介護の末の出来事です。孤立した介護者が追い詰められる前に、地域包括支援センターや区役所の福祉課に「限界に近い」と伝えることが最優先です。相談することで状況が改善することがあります。
02まず使える制度——介護保険サービスの活用

老老介護の負担を軽減するために、まず確認すべきは介護保険サービスです。要介護認定を受けていれば、以下のサービスが1〜3割の自己負担(低所得者はさらに軽減)で使えます。

サービス 内容 介護者の負担軽減効果
訪問介護(ホームヘルプ) ヘルパーが自宅を訪問し、身体介助・生活援助を行う 介護者が休める時間を確保できる
デイサービス(通所介護) 日中に施設に通い、食事・入浴・リハビリを受ける 介護者が日中の自由時間を得られる
ショートステイ(短期入所) 数日〜数週間、施設に短期入所する 介護者が休養・入院する際のつなぎになる
訪問看護 看護師が自宅を訪問し、医療処置・健康管理を行う 医療ニーズが高い被介護者の在宅継続を支える

まだ要介護認定を受けていない場合は、すぐに区役所の介護保険課または地域包括支援センターへ申請してください。申請から認定まで約1ヶ月かかりますが、認定前でも「暫定利用」でサービスを使い始めることができます。

💡 ケアマネジャー(介護支援専門員)に相談することが最初のステップです。ケアマネジャーは介護保険サービスの調整役で、「どのサービスをどれだけ使えるか」を一緒に考えてくれます。区役所または地域包括支援センターに「ケアマネジャーを紹介してほしい」と伝えてください。

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03お金がない場合——生活保護と介護扶助

介護保険サービスの自己負担(1〜3割)や施設入所費用が払えない場合は、生活保護の申請を検討してください。生活保護を受給すると「介護扶助」が適用され、介護保険サービスの自己負担分が全額カバーされます。

老老介護の家庭が生活保護を申請する際の注意点として、夫婦2人世帯として申請することになります。2人世帯の最低生活費(名古屋市内)は介護扶助・住宅扶助を含めると月160,000〜200,000円程度が目安です。年金収入がある場合はその合計が最低生活費を下回っていれば差額が保護費として支給されます。

介護している側が要介護状態になった場合は、2人それぞれの要介護度に応じた介護扶助が適用されます。「2人とも介護が必要」という状況でも、生活保護の枠組みの中で両者が介護サービスを受けながら生活を維持することができます。

04介護者自身が倒れた場合の緊急対応

介護者が突然倒れて入院した場合、残された被介護者が一人で生活できない状態になることがあります。こうした緊急事態への対応として以下の制度があります。

ショートステイの緊急利用。介護者の入院・急病等の緊急時に、被介護者が短期間施設に入所できます。ケアマネジャーに「介護者が入院した・緊急でショートステイを使いたい」と連絡すると、空きがある施設を探してくれます。

地域包括支援センターへの緊急連絡。夜間・休日に緊急の相談が必要な場合は、地域包括支援センターまたは名古屋市の緊急相談窓口へ連絡してください。「高齢者が一人になって生活できない状態」は急迫した状況として対応してもらえます。

成年後見制度の活用。介護者が入院して判断能力が低下した場合、残された被介護者の財産管理・介護サービス契約を代わりに行う後見人が必要になることがあります。事前に成年後見の申立てを準備しておくことで、緊急時の手続きをスムーズにできます。

05施設入所への移行——費用と生活保護での対応

老老介護の限界を迎えた場合、どちらか一方または両方が施設に入所することが現実的な選択肢になります。主な施設の種類と費用を整理します。

施設の種類 月額費用目安 生活保護での対応
特別養護老人ホーム(特養) 5〜15万円 生活保護受給者でも入所可能。費用は介護扶助・生活扶助でカバー。待機期間が長い
介護老人保健施設(老健) 8〜15万円 生活保護対応可。リハビリを経て在宅復帰を目指す施設。利用期間に制限がある
グループホーム(認知症対応) 10〜20万円 施設によって生活保護対応の可否が異なる。ケアマネジャーへ相談
有料老人ホーム 15〜40万円以上 生活保護では入所費用をカバーできないことが多い

生活保護受給者が入所できる施設として最も現実的なのは特別養護老人ホームです。ただし待機期間が長い(名古屋市内では数ヶ月〜1年以上のことがある)ため、限界を迎える前から申し込みを始めることが重要です。ケアマネジャーに「特養への入所を検討している」と伝えると申し込み手続きを手伝ってもらえます。

06名古屋市の相談窓口
相談先 連絡先 対応内容
地域包括支援センター(各区) 名古屋市ウェブサイトで最寄りを検索 介護保険の申請・ケアマネジャーの紹介・老老介護の相談全般
各区役所 福祉課 各区役所の代表番号 生活保護の申請・介護扶助の相談
名古屋市介護保険課 052-972-2548 介護認定の申請・施設入所の相談
よりそいホットライン 0120-279-338(24時間) 「もう限界」という状況での緊急相談。夜間・休日も対応
不動産のイブキ 0120-337-900 生活保護決定後の住まい探し・高齢者対応物件の紹介
07よくある疑問Q&A
Q. 「施設に入れるお金がない」と言われた。生活保護があれば特養に入れる?
入れます。特別養護老人ホームは生活保護受給者でも入所でき、入所費用・食費・居住費は生活保護の介護扶助・生活扶助でカバーされます。ただし待機期間があるため、限界を迎える前から申し込むことが重要です。まず地域包括支援センターに「特養に申し込みたい」と相談してください。
Q. 介護している妻が倒れて入院した。夫一人では生活できない。今日どうすればいい?
今すぐ地域包括支援センターまたは区役所の福祉課に電話してください。「妻が入院して夫が一人で生活できない状態になった」と伝えると、緊急のショートステイ手配・訪問介護の手配を進めてもらえます。夜間・休日の場合はよりそいホットライン(0120-279-338)に連絡してください。
Q. 子どもが遠方にいる。老老介護で限界の親を代わりに相談窓口につなぐことはできる?
できます。親が住む地域の地域包括支援センターに電話し「遠方に住む子どもだが、親が老老介護で限界を迎えていると思う」と伝えてください。センターのスタッフが親の自宅を訪問して状況を確認し、必要なサービスの調整を行ってくれます。遠方からでも電話1本で動いてもらえます。

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📌 まとめ

老老介護が限界を迎える前に外部の支援につながることが共倒れを防ぐ唯一の方法です。まず介護保険のサービス(訪問介護・デイサービス・ショートステイ)を活用し、費用が払えない場合は生活保護の申請を検討してください。生活保護受給者は介護保険の自己負担が介護扶助でカバーされます。施設入所を検討する場合、特別養護老人ホームは生活保護受給者でも入所でき、待機期間があるため早めの申し込みが重要です。名古屋市内では地域包括支援センターが最初の相談窓口です。

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