「生活保護を受けたら医療費は本当に0円になる?」
「どの病院でも使える?かかりつけの病院でも大丈夫?」
「歯医者・精神科・薬代・入院費も0円になる?」
結論から伝えます。生活保護受給者の医療費は、指定医療機関での受診であれば原則0円です。「医療扶助」という制度により、診察・処方薬・入院費・手術費などの費用が全額公費で賄われます。ただし「どの病院でも使えるわけではない」という重要な注意点があります。
✅ 医療扶助の仕組み——なぜ0円になるのか
✅ 「指定医療機関」とは何か・どう選ぶか
✅ 歯科・精神科・眼科・薬局それぞれの扱い
✅ 医療券(医療要否意見書)の使い方
✅ 0円にならないケース(保険適用外・差額ベッド代等)
✅ 通院しやすい場所への住み替えについて
医療扶助の仕組み:なぜ0円になるのか
通常、病院を受診すると医療費の1〜3割を自己負担します(健康保険の自己負担分)。しかし生活保護受給者は、受給と同時に国民健康保険から脱退します。その代わりに「医療扶助」という制度が適用され、医療費が全額公費で負担されます。
| 一般の方(健康保険あり) | 生活保護受給者(医療扶助) | |
|---|---|---|
| 医療費の支払い | 1〜3割を自己負担 | 原則0円(全額公費負担) |
| 健康保険証 | 使用する | 医療券(医療要否意見書)を使用 |
| 使える病院 | 保険診療可能な医療機関 | 指定医療機関のみ |
指定医療機関とは何か
指定医療機関とは、都道府県知事が医療扶助を取り扱うことを許可した医療機関のことです。
| 確認方法 | 内容 |
|---|---|
| 担当ケースワーカーに確認 | 「○○クリニックにかかりたいが指定医療機関か」と質問する |
| 病院・クリニックに直接確認 | 「生活保護の医療扶助を使いたい。指定医療機関ですか?」と受付で確認 |
| 厚生労働省の検索システム | 「指定医療機関検索」でオンライン確認が可能 |
医療機関の種類別:0円になるか一覧
| 診療科・施設 | 医療扶助の対象 | 詳細 |
|---|---|---|
| 内科・外科・一般診療 | 対象・0円 | 指定医療機関であれば診察・検査・処置費用が0円 |
| 歯科・口腔外科 | 対象・0円 | 指定歯科医院であれば虫歯治療・抜歯・義歯等が0円。審美目的の治療(ホワイトニング等)は対象外 |
| 精神科・心療内科 | 対象・0円 | 指定医療機関であれば診察・カウンセリング・入院が0円 |
| 眼科 | 対象・0円 | 視力検査・眼鏡処方・眼科疾患の治療が0円。コンタクトレンズは原則対象外 |
| 処方薬(薬局) | 対象・0円 | 指定薬局で処方された薬が0円。市販薬は対象外 |
| 入院 | 対象・0円 | 入院費・手術費・処置費が0円。食費(入院時食事療養費)も原則0円 |
| 訪問診療・往診 | 対象・0円 | 自宅での訪問診療も対象 |
| 差額ベッド代(個室等) | 対象外 | 個室・4人部屋等の差額ベッド代は対象外。医師が必要と判断した場合を除く |
| 保険適用外の治療 | 対象外 | 自由診療・審美歯科・レーシック等は対象外 |
| 市販薬・サプリ | 対象外 | 処方箋なしで購入する市販薬は対象外 |
医療券(医療要否意見書)の使い方
生活保護受給者は、保険証の代わりに「医療券」を使って受診します。
受診前にケースワーカーへ連絡する
「○○クリニックを受診したい」と事前にケースワーカーへ伝え、医療券の発行を依頼します。
医療券を受け取る
ケースワーカーから医療券(医療要否意見書)が発行されます。受診するたびに必要です。
医療機関の受付で医療券を提示する
「生活保護の医療券です」と受付に伝えて提示します。保険証の代わりになります。
受診・精算(0円)
受診後、窓口での支払いは原則0円です。医療費は福祉事務所から医療機関に直接支払われます。
かかりつけ医の近くに住むことが大切な理由
医療扶助を使って継続的に通院する場合、通院しやすい場所に住むことが生活の質を大きく左右します。特に精神科・心療内科に通院されている方、定期的に内科や透析が必要な方は、医療機関へのアクセスを住まい選びの最重要条件の一つにしてください。
| 通院状況 | 住まい選びのポイント |
|---|---|
| 精神科・心療内科に定期通院している | 徒歩・バス1本で通院できる立地を優先。体調が悪い日でも通院できる距離感が重要 |
| 内科・外科に定期通院している | 近隣にかかりつけ医がいる物件を選ぶ。大型病院のある区・エリアを優先 |
| 透析が必要 | 透析クリニックへの通院は週3回程度になることが多い。距離・交通アクセスが最重要 |
| 特に通院予定なし | 緊急時のためにコンビニ感覚で使えるクリニックが近くにある立地を選ぶ |
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まとめ
- 生活保護受給中の医療費は指定医療機関での受診であれば原則0円(医療扶助が全額公費負担)
- 歯科・精神科・眼科・薬局・入院もすべて指定医療機関・指定薬局であれば対象
- 受診には医療券(医療要否意見書)が必要。事前にケースワーカーへ依頼する
- 急病・緊急時は事後申請が認められる。迷わず受診してください
- 差額ベッド代・保険適用外の治療・市販薬は医療扶助の対象外
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