帰国することが決まったが、何から手をつければいいのか分からない
やることが多そうで、抜け漏れがないか不安
国東市で暮らすことになった。どんな街なのだろう
国東の山々には、峯入りという古い行が伝わっています。行者が不動明王の真言を唱えながら、いくつもの峰を渡り歩く荒行で、記録に残る最古のものは八五五年までさかのぼるといいます。いまはおよそ十年に一度、節目の年に行われます。この行は、途中の峰を一つでも飛ばしてしまえば、行としては完成しません。一つ一つの峰を巡り終え、行者が最後に集落へ戻ってきたとき、初めて行き着くべきところへ行き着いたことになるのです。日本での暮らしを終えて帰国するときも、同じことが言えます。一つ一つの手続きを終えて初めて、暮らしがきれいに完結します。この記事では、その手順をお伝えします。
📋 この記事の内容
- 一つずつ終えて、完結する
- 帰国前後にすべきこと
- いつまでにすること、怠るとどうなるか
- 国東市のどこに住むか
- よくある疑問Q&A
帰国が決まると、多くの方がまず住まいの解約から考え始めます。それは正しい入り口ですが、そこで終わりではありません。住まい、行政、生活の周辺、それぞれに終わらせるべき手続きがあります。
まず、住まいの解約について確認しておきます。いまの賃貸契約では、個人の連帯保証人ではなく保証会社が家賃を保証する形が主流になりました。この保証会社との契約も、賃貸借契約とあわせて解約の手続きが要ります。解約の連絡は、契約書に定められた予告期間、多くは一か月から二か月前までに、管理会社へ伝える必要があります。この期間を過ぎてしまうと、住んでいない月の家賃を負担することになりかねません。
相手ごとに、実際にすることを見ていきます。
住まいに関わる手続き。解約の連絡を管理会社へ入れたら、退去の立ち会い日を決めます。部屋を明け渡す日に、貸主または管理会社と一緒に室内を確認し、敷金の精算が行われます。通常の暮らしでついた傷みは負担にならないのが原則です。鍵はこの日に返却します。
行政に関わる手続き。市内から転出する場合、また日本を出国する場合には、それぞれ届け出が必要です。出国にあたっては、在留カードを空港で入国審査官に返却するのが基本です(再入国の許可を得ている場合を除きます)。手続きの詳しい条件は、時期によって変わることもあるため、出入国在留管理庁や市役所の窓口で事前に確認しておくと安心です。
生活の周辺に関わる手続き。電気・ガス・水道・通信は、それぞれの事業者に解約の連絡を入れます。携帯電話の契約も忘れずに解約手続きをしてください。銀行口座は、解約するか、海外からでも管理できる状態にしておくかを選びます。給与の受け取りが残っている場合は、口座を残しておく必要があるかもしれません。
そのほか、忘れられがちな手続き。郵便物の転送届を出しておけば、しばらくのあいだ実家や次の住所へ届くようにできます。年金に加入していた期間がある方は、帰国後に一定の条件のもとで請求できる制度もあるので、詳しくは年金の窓口に確認してください。専門的な判断が必要な点は、無理に自分だけで抱え込まず、それぞれの窓口に相談することをおすすめします。
手続きごとに、期限の目安と、後回しにした場合に起きることを並べます。
| 手続き | いつまでにすること | 後回しにするとどうなるか |
|---|---|---|
| 賃貸借契約の解約連絡 | 契約書の予告期間(多くは1〜2か月前)までに | 住んでいない期間の家賃を負担することになる |
| 保証会社の解約 | 賃貸借契約の解約とあわせて | 保証料が発生し続けることがある |
| 退去の立ち会いと敷金精算 | 退去日当日 | あとから傷みの範囲をめぐって行き違いが生じやすい |
| 在留カードの返却 | 出国時(空港で入国審査官へ) | 手続きが未完了のままになる |
| 電気・ガス・水道・通信の解約 | 退去日の数日前までに連絡 | 使っていない期間の料金を請求され続ける |
| 携帯電話の解約 | 出国前、または帰国後速やかに | 契約が続いたまま料金が発生する |
| 銀行口座の整理 | 出国前に方針を決めておく | 後から海外から手続きするのが難しくなることがある |
| 年金の請求など専門的な手続き | 制度ごとの期限を窓口で確認 | 請求できる期限を過ぎてしまうことがある |
この表を見ていただくと分かるとおり、ほとんどの手続きには、後回しにすると実際に損をする理由があります。だからこそ、帰国が決まった時点で、早めに一つずつ片づけていくことをおすすめします。不動産のイブキでは、国東市で外国籍の方が契約できる物件をご案内するとともに、帰国の際の住まいに関する手続きについてもご相談を承ります。
国東市は大分県の北東部、周防灘へ突き出た国東半島の東側を占めるまちです。市の中心は国東の市街地で、海沿いの平地と、半島の中央にそびえる山々に囲まれています。大分空港が半島の付け根にあり、市内の交通は車が中心です。南は杵築市、西は豊後高田市に接します。住まいを選ぶときは、海沿いの市街地か、山あいの信仰の里かで暮らし方が変わってきます。
| エリア | 特徴 |
|---|---|
| 国東の市街地 | 市役所と商店が集まる中心部。生活の便がよい |
| 安岐の方面 | 大分空港に近い一帯。空港関連の職場が近い |
| 国見の方面 | 山あいの信仰の里。静かで家賃を抑えやすい |
| 武蔵の方面 | 海沿いの静かな地域。車が前提になる |
国東半島には、六郷満山と呼ばれる古い仏教文化がいまも息づいています。半島の中央、両子山のふもとに構える両子寺は、この信仰の中心的な役割を担ってきた寺院です。境内には仁王像や護摩堂が並び、山を分け入った先の岩窟には、千手観世音菩薩をはじめとする仏像が安置されています。この奥の院本殿は、江戸時代の後期に旧杵築藩主から寄進を受けて建てられたものです。市内にはもう一つ、独特の信仰の形を色濃く残す寺院があります。国見にある岩戸寺です。ここには銘のあるものとしては現存最古とされる石造の塔、国東塔があり、日本最古とされる石造の仁王像も伝わっています。そして旧暦の正月には、修正鬼会という伝統行事がこの寺で執り行われます。鬼に扮した僧侶が松明を振りかざしながら踊り、参拝者の肩を軽くたたいて無病息災を願う独特の作法で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。冒頭で触れた峯入りも、この半島の山々を舞台に受け継がれてきた行です。石でできた塔や仁王像、岩に刻まれた祭壇など、人の手が長い年月をかけて積み重ねてきた祈りの跡が、いまも半島のあちこちに点在しています。働き口は、農業と柑橘の栽培、水産、空港関連の仕事、観光と宿泊、医療と介護に広がっています。
半島の先端に近い国東市の気候は、海に囲まれているぶん比較的おだやかです。雪で交通が乱れる日はまれですが、風の強い日には注意が必要です。市街地はコンパクトにまとまっていますが、市内に鉄道はなく、暮らしには車がほぼ必須です。家賃の水準は大分市よりかなり抑えられ、同じ予算で広い部屋を借りやすい土地です。市内で条件が合わないときは、隣の杵築市や豊後高田市まで含めて探すと候補が増えます。勤務先が寮を持っているかどうかも、部屋を決める前に確認しておきましょう。
| あなたの状況 | 向いているエリア |
|---|---|
| 空港関連の仕事 | 安岐の方面 |
| 市街地の店舗や事業所で働く | 国東の市街地 |
| 農業や水産の仕事 | 武蔵の方面、国見の方面 |
| 広い部屋を安く借りたい | 国見の方面、武蔵の方面 |
| 国東市で物件が見つからない | 杵築市・豊後高田市まで広げる |
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📌 まとめ
帰国が決まったら、住まい、行政、生活の周辺という三つの相手に向けて、一つずつ手続きを終えていってください。賃貸借契約と保証会社の解約は、契約書に定められた予告期間までに管理会社へ連絡します。退去日には立ち会いのもとで敷金が精算され、在留カードは出国時に空港で返却するのが基本です。電気・ガス・水道・通信・携帯電話は退去日の数日前までに解約の連絡を、銀行口座は出国前に方針を決めておきます。年金など専門的な判断が要る手続きは、それぞれの窓口に確認してください。どの手続きも、後回しにすると実際に損をする理由があります。国東市には、六郷満山と呼ばれる古い信仰がいまも息づき、両子寺はその中心的な役割を担ってきました。岩戸寺には現存最古とされる国東塔が残り、峯入りという古い修行は、一つ一つの峰を巡り終えて初めて完成します。不動産のイブキが、国東市で外国人が借りられる物件をお探しします。
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