「生活保護を受けたら治療費は無料になる?どこの病院でもいい?」
「医療券とは何?病院に行く前に何か手続きが必要?」
「歯科・眼科・精神科も無料で受診できる?薬代はどうなる?」
📋 この記事でわかること
- 医療扶助の基本——何が無料になるか・ならないか
- 指定医療機関とは——どこでもかかれるわけではない
- 医療券(医療扶助券)の使い方
- 歯科・眼科・精神科・入院の扱い
- 通院交通費は出る?
- 物件を選ぶときに通院しやすい場所を選ぶ理由
生活保護を受けている方は、「医療扶助」という仕組みによって医療費の自己負担がゼロになります。ただし、すべての医療行為が対象になるわけではありません。
| 項目 | 医療扶助の対象か | 内容 |
|---|---|---|
| 診察・検査・入院 | ✅ 対象(自己負担ゼロ) | 指定医療機関での診察・血液検査・レントゲン・入院費用が無料 |
| 薬代(処方薬) | ✅ 対象(自己負担ゼロ) | 指定薬局で処方された薬は無料。ただし市販薬・ドラッグストアでの購入は対象外 |
| 歯科治療 | ✅ 対象(指定歯科医院で) | 虫歯治療・抜歯・義歯(入れ歯)も対象。ただし審美目的(ホワイトニング等)は対象外 |
| 眼科・精神科・整形外科 | ✅ 対象(指定医療機関で) | 眼鏡の処方(視力検査)は対象。ただし眼鏡そのものの費用は別途申請が必要な場合がある |
| 市販薬(ドラッグストアで購入) | ❌ 対象外 | 医師の処方のない市販薬は自己負担。生活扶助費から支払う |
| 美容整形・ホワイトニング等 | ❌ 対象外 | 治療目的でないものは全額自己負担 |
| 予防接種(任意接種) | ❌ 原則対象外 | 定期接種(法定接種)は自治体で対応。インフルエンザ等の任意接種は原則自己負担 |
| 確認方法 | 内容 |
|---|---|
| ケースワーカーに聞く | 「近くの指定医療機関を教えてください」と聞くのが最も確実。近隣の指定病院・クリニック・歯科医院を教えてもらえる |
| 病院・クリニックに直接確認する | 「生活保護の指定医療機関ですか?」と受付に問い合わせる。ほとんどの病院・クリニックで確認できる |
| かかりつけ医を変える場合 | 今かかっている病院が指定外の場合、ケースワーカーに相談して指定医療機関への転院手続きを取る |
医療扶助を利用するには、原則として受診前に「医療券(医療扶助券)」の発行が必要です。
受診前にケースワーカーへ連絡・医療券の発行を依頼する
「○○病院(または○○クリニック)に行きたい」と伝えると、医療券(医療扶助券)を発行してもらえます。急いで受診が必要な場合は電話でも対応可能です。
医療券を受け取る(または病院への直接送付)
医療券は自分で福祉事務所に受け取りに行くか、病院に直接送付してもらうかを選択できます。緊急の場合は後日手続きが可能なケースもあります。
受診時に病院の受付で「医療券」を提示する
健康保険証の代わりに医療券を提示します。「生活保護受給者です」と伝えて、医療券を受付に渡せばOK。窓口での支払いはありません。
処方薬は指定薬局で受け取る
病院で処方箋をもらったら、指定薬局で「調剤報酬明細書(調剤券)」を使用して薬を受け取ります。薬代も自己負担ゼロです。
| 診療科・状況 | 医療扶助の扱い | 注意点 |
|---|---|---|
| 歯科治療 | ✅ 対象(指定歯科医院で) | 虫歯・抜歯・入れ歯(義歯)が対象。インプラント・ホワイトニング・矯正は対象外。入れ歯も医療扶助でできるが、種類によっては事前承認が必要 |
| 眼科 | ✅ 診察は対象 | 視力低下等の診察・眼鏡処方箋の発行は対象。眼鏡本体の費用は別途「補装具費」として申請が必要な場合がある。コンタクトレンズは原則対象外 |
| 精神科・心療内科 | ✅ 対象(指定医療機関で) | 精神科での診察・薬も医療扶助の対象。通院が継続的な場合は「精神通院医療(自立支援医療)」との併用について担当医に確認する |
| 入院 | ✅ 対象(指定医療機関で) | 入院費・食事代が医療扶助の対象。個室・差額ベッド代は原則自己負担。入院が長期になる場合は住宅扶助(家賃)が調整される場合があるためケースワーカーへ相談 |
| 出産(分娩) | ⚠️ 原則対象外(出産扶助で別途対応) | 出産費用は医療扶助ではなく「出産扶助」として別途支給される。ケースワーカーへ妊娠が判明したらすぐに相談 |
| 条件・状況 | 交通費支給の扱い |
|---|---|
| 徒歩でいけない距離の病院への通院 | バス・電車の実費が支給される(領収書または定期的な通院の場合は概算で支給) |
| タクシー利用 | 原則として対象外。歩行困難・緊急性がある場合はケースワーカーへ事前相談で認められる場合がある |
| 通院費の申請方法 | ケースワーカーへ「この病院に通院しています。バス代がかかります」と申し出て、支給手続きをとる |
部屋を選ぶときに通院しやすいエリアかどうかを確認することが、生活保護受給者にとって非常に重要です。
| 確認すべきこと | 理由 |
|---|---|
| かかりつけ医(病院・クリニック)が近くにあるか | 通院交通費が発生しないほど近いほど、生活費の負担が少なくなる。徒歩または自転車で通える範囲の指定医療機関があると理想的 |
| 精神科・歯科・眼科等、継続通院している病院との距離 | 引越し後も同じ病院に通い続けることができるか確認。遠くなりすぎる場合は転院が必要になる |
| 総合病院・救急病院へのアクセス | 緊急時に備えて、市立・県立等の大きな病院への交通手段を確認しておく |
| 薬局(指定薬局)が近くにあるか | 処方薬を受け取るために徒歩圏内に薬局があると利便性が高い |
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📌 まとめ
- 医療扶助は指定医療機関での診察・入院・薬代が全額対象(自己負担ゼロ)——市販薬・美容目的は対象外
- どこの病院でもかかれるわけではない——受診前にケースワーカーへ連絡し医療券を取得する
- 歯科・眼科・精神科も指定医療機関であれば医療扶助が使える
- 通院交通費(バス・電車代)は医療扶助の対象——ケースワーカーへ申し出ることが必要
- 長期入院になると住宅扶助が調整される場合がある——入院決定時にすぐケースワーカーへ連絡
- 物件を選ぶ際はかかりつけ医・薬局・病院へのアクセスも確認する——不動産のイブキは通院しやすい物件をご提案






